ポンド(GBP)の値動きの特徴とトレード戦略

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こんにちは『為替市場が歪まない』管理人です

あなたには、「ポンドで爆損した」なんて経験はありませんか?

ポンドは非常にボラティリティが高い通貨であることで知られ、しばしばインターネットでは殺人通貨なんて呼ばれることもあります。管理人的にも、正直ポンドは難しい局面が多いと強く思います。

しかし、この値動きの激しさは、トレーダーにとって大きなリターンを得るチャンスが多いということの裏返しでもあるわけです。

この記事では、ポンドの基本的な特徴と変動要因から、ブレグジット含む直近の流れと今後の動向、また効率的な通貨ペアの選び方とポンド絡みの通貨ペアの取引戦略について初心者にもわかりやすく紹介します。

ポンドについての理解を深め、高いボラティリティを味方につけ爆益へ・・・!

 

元基軸通貨だったイギリスポンドの特徴

イギリス国旗

世界で初めて産業革命を成し遂げた英国のポンドは、かつて世界で最も影響力のある基軸通貨でした。

もっとも、英国の経済力は第二次世界大戦の頃には衰退し、米国の巨大な経済力に圧倒される形でその地位は下がってしまいましたが、

その名残は現在でも残っており、イギリスでは製造業が一定の存在感を放っているほか、ポンドは多くの通貨に対して活発に取引されています。

またポンドが現在でも大きな存在感を放っている理由の一つには、イギリスの主要産業が金融であることが挙げられます。

特に為替に関しては世界トップの取引量で、2位の米国ニューヨーク市場に比べても、倍の取引シェアを占めています。

これには、イギリスの外国に対して寛容な政策も関係しており、イギリスの金融街シティには多くの外国企業が進出しています。

そのため、ロンドン市場が開く日本時間夕方からは一気に取引が活発になり、個人投資家としてもトレードしやすい環境が整っています。

そして意外と知られていませんが、イギリスは資源国でもあります。

北海油田があるだけでなく多くのエネルギー企業も存在し、石油化学製品はイギリスの主要輸出品でもあります。
マーケットの局面によりますが、ポンドが原油価格(ブレント)を連動することがありますので、原油価格の動向を確認することもポンドをトレードするうえで必要な作業となります。

おさらい
  • ポンドはかつての基軸通貨で現在も取引が盛ん
  • ロンドン市場は為替取引量世界トップ
  • 英国は隠れ資源国、原油価格の動向にも左右されることがある

 

ポンドの変動要因

ポンド画像1

次にポンドの変動要因についてみていきましょう。

ポンドの変動要因としては主に以下の4つが挙げられます。

ポンドの変動要因
  • BoEの金融政策
  • 原油価格の変動
  • 不動産市場の動向
  • マーケットリスクセンチメントの変動

ひとつずつ見ていきましょう。

「BoEの金融政策」

通貨は長期的には金利差で変動するため、ポンドも政策金利を決定する中央銀行の動向に強く影響を受けます。

以下は英米2年金利差とポンドドルレートの推移を比較したグラフですが、金利差と為替レートの間には強い相関性があることがわかります。

GBP:USDレートと英米2年金利差推移

現在イギリスの中央銀行はBoE(Bank of England)で総裁はマーク・カーニー氏が務めています。(2017年2月現在)

政策金利が発表される金融政策委員会は毎月上旬に行われ、発表は日本時間で午後8時となっています。(夏時間)

BoEは300年を超える非常に長い歴史と伝統を持ちながらも、先進的で外国に対しても寛容な政策をとることで知られています。

その特徴は、総裁にイギリス人ではなくカナダ人のカーニー氏を起用していることからも伺え、このような性格がイギリスに多くの外国の企業や人材が流入したことで、イギリスが金融大国になった理由の一つでもあります。

また、BoEの金融政策の特徴にストップ&ゴー政策というものがあり、短期間で経済政策や金融政策の方向転換が行われることがあります。

このため金利政策に影響するインフレ関連の経済指標に、ポンドは敏感に反応する傾向があるのです。必然的に、経済指標後の動きが大きくなりやすいわけです。

そして、政策金利の他に注目すべきものとして、BoEが四半期に一度(2,5,8,11月)に発表する「インフレーション・レポート」というものがあります。

これは英国の経済や財政についての幅広い分析と今後の金融政策の見通しについて盛り込まれたもので、数十ページを超える膨大なレポートです。

このレポート自体は、英語で書かれていることに加え内容も難しく、一般の人は日本語で書かれた概要を抑えるだけで十分だと思いますが、特筆すべき点は、BoEの金融政策の変更が、このレポートが発表される月に行われることが非常に多いということです。

そのため、この「インフレーション・レポート」が発表される月は、内容の概要を抑えつつ金融政策委員会の動向に特に注意しましょう。

2017年2月現在、BoEはBrexit後のポンド安に起因するインフレ率上昇に懸念を抱いているものの、金融引き締め、利上げスタンスは経済を抑制する可能性があるというジレンマに陥っており、中立スタンスを継続しています。今後、利下げ方向、利上げ方向どちらかのスタンスが明確となるまで、大きな方向感は出にくいものと思われます。

 

「原油価格の動向」

最初の方でも触れたように、イギリスは北海油田を抱える隠れ資源国であり、主要輸出品のなかには、石油化学製品も含まれています。

また、エネルギー系の大手企業が株式市場に上場しており、資源価格の下落が株価の下落につながり、イギリスの経済活動に悪影響を及ぼすといった因果関係があります。

そのため、ポンドは原油価格との相関性もみられ、特にロンドンで取引される北海ブレント原油の価格と連動性が見られます。

もっとも、ポンドは投機的な対象となりやすいほか、他の資源国通貨に比べると相関関係はそこまで強くないといえます。

なので、原油価格の動向に関してはポンドの変動要因の一つでもある、ということだけ覚えておけばいいでしょう。

 

「不動産市場の動向」

イギリス経済と切っても切れないのが不動産市場です。

というのも、イギリスは他の主要国に比べ持ち家率が高いという特徴があります。

「各国の持ち家率」

各国の持ち家率

これは1980年にサッチャー首相のもと行われた「持ち家促進制度」の名残とも言われますが、実際イギリスでは持ち家意識が強く、ヨーロッパでも最高レベルです。

賃貸物件への引越しの場合、イギリスでは家具などの生活用品はあらかじめ購入する必要はありませんが、持ち家への引越しの場合はそうはいきませんし、リフォームも考えられます。

そのため、持ち家への引越しは非常に多くの消費支出を生むのです。

そして、多くの人が人生で数回の引越しを経験することを考えると、その経済規模は計り知れません。

これらの理由から、イギリス経済の動向を知る上で不動産市場の動向が重要だということがわかります。

また、住宅価格の動向はインフレ動向にも大きく影響するため、そこからBoEの政策やポンドの動向を先読みすることも可能です。また、金利が上がると不動産の理論価格は下落します。この点についても、金融政策の方向性が重要になるのです。

 

「マーケットリスクセンチメントの変動」

ポンドはかつて高金利通貨としての特徴もあったことから、リスク選好通貨としての特徴がありました。そして現在でも、その特徴が見られる局面があります。

リスク選好通貨というのは世界経済が安定している時には変われ、世界的リスクの高まりのなかでは売られるといった特徴があります。

特に2017年は、ブレグジットの動向や欧州の選挙ラッシュ(フランス大統領線でFrexit、フランスのEU離脱を宣言しているルペン氏の当選懸念)など、政治イベントが重なることで欧州の不透明感がさらに高まることが予想され、ポンドの動向を伺う上での主要テーマとなることは間違いありません。

そのため、この項目についてはブレグジットと2017の動向を交え、次の項で詳しく説明したいと思います。

 

ブレグジットと2017年のポンド動向の着眼点

ブレグジット画像

最近のポンドは各種媒体の報道やメイ首相の発言により「ハードブレグジット」への懸念が強まると急落する一方で、「ソフトブレグジット」への期待が高まると大きく買い戻されるなど、非常にボラティリティが大きく、かつこれらの報道は時期内容ともに事前の予測が困難なことから、ポンドは短期的な予測が非常に困難な通貨となっています。

しかし長期的な目線でみると、今後の主なイベントを整理することである程度の方向性はみえてくるはずです。

ここでは、2017年のイギリスを取り巻く主な動向を整理することで今年のポンドの方向性を見てきたいと思います。

結論からいうと、今年はポンドにとってさらなる下落圧力がかかる可能性が高いと考えられます。

まず、現在イギリスがEU離脱条件交渉の際に希望している内容はEU側から拒否される可能性が非常に高いことが理由の一つです。

1/17に行われたメイ首相の演説では、EU離脱への詳しい方針が説明されましたが、その内容を要約するとイギリスの希望は概ね以下の通りです。

  • 移民流入規制
  • EU法やEU裁判所に縛られない立法主義の回復
  • 離脱後に包括的自由貿易協定の締結による単一市場へのアクセス

これらの内容は、EU側からみると単なる「いいとこ取り」の内容です。

もし、このような内容をEU側が承諾すれば、現在EU内部で勢力を拡大している反EU勢を勢いづかせる結果になりかねず、EU各国で総選挙が予定されているなかで、これらの交渉条件が受け入れられる可能性は非常に低いと考えられるでしょう。

つまり、離脱交渉はイギリス側が条件を譲渡しない限り難航する可能性が高いと考えられます。

しかし、交渉が難航した場合、EU条約で2年と定められた交渉期限が切れることによる、強制的なハードブレグジットに繋がる可能性があります。

強行離脱によりイギリスがEU単一市場へのアクセスを失うようなことになれば、現在英国に拠点を置いている多国籍企業が逃げて行き、英国内の投資や雇用にも悪影響がでることでイギリス経済は深刻な打撃をうけるでしょう。

また、イギリスのスコットランドで再びイギリスからの独立の是非を問う住民投票が行われる機運が高まっていることも不安要素の一つです。

これには2017年1月にイギリス最高裁判所が「EUに対する正式な離脱通告の際、議会の承認は必要だが、北アイルランド及びスコットランドの自治政府議会の承認は必要ない」との判断を下したことに、スコットランドの住民が激怒した背景があります。

もともと、スコットランドではEU離脱の国民投票の際も「EU残留派」が多かったこともあり、2014年に一度は否決された住民投票が再び行われるとあれば、今度こそイギリスから独立したいという人々が過半数になる可能性があり、

そうなれば、イギリスは多くの国土や人口、また北海油田の利権などを失う可能性すらでてきます。

なお、リスクシナリオとしては、Brexit後も景気が減速せず、むしろ利上げで経済の過熱、およびインフレを抑制する方向にBoEがかじを切ることです。利上げ局面に入るわけですから、ポンドへの強烈な上昇圧力となります。

おさらい
  • EU離脱交渉におけるイギリスの希望は通りにくい
  • 離脱交渉が難航した場合、イギリスが不利になりやすい
  • イギリス内部でもスコットランド独立問題が再燃している
  • BoEの利上げサイクルへの以降がリスクシナリオ

ポンドの取引戦略

ここまで、イギリスとポンドの基本的な特徴や、今後の予想されるイベントを解説してきました。

この項目ではポンド関連通貨ペアの具体的な取引戦略について解説していこうと思います。

 

「ポンドドル」

ポンドドルはユーロドル、ドル円に続き取引量3位通貨ペアで、実需取引も活発に行われている通貨ペアです。

ポンドは同じ欧州通貨であるユーロとの連動性が高く、ポンドドルはユーロドルと似たような動きをするという特徴があります。

以下はユーロドルとポンドドルの週足チャートです。

ユーロドルとポンドドル週足比較

実際に似たような動きをしていることが確認できます。

しかし、注意したいのは通貨ペアの力関係です。これはポンド円の方で詳しく解説しますが、ユーロはポンドに比べ圧倒的に取引量が多く、ユーロドルの動きがポンドドルに影響することはあってもポンドドルの動きがユーロドルに影響することはほぼありません。

そのため、ポンドドルを取引するときはユーロドルを確認する必要がありますが、ユーロドルを取引する場合にはそれほど注視する必要はありません。

また、ポンドドルを取引する上で参考になるのが、「IMM通貨先物ポジション」です。

以下はIMM通貨先物ポジションとポンドドルレートを比較したものですが、比較的強い相関関係があることがわかります。

ポンド・ドルとネットポジション推移チャート

そのため、最新のIMM通貨先物ポジションの動向を知ることでポンドドルの動向もある程度予測することができます。

詳しい「IMM通貨先物ポジション」の見方とトレードへの応用の仕方については、以下の記事で毎週最新のIMMポジションデータと共に解説していますので是非参考にしてみてください。

『IMM通貨先物ポジションのデータ推移と見方、使い方』

 

次にテクニカル的に見た場合のポンドドルはどうでしょうか?

「ポンドドルの月足」

ポンドドル月足

このチャートみてみると、ポンドドルは1990年代以降ずっと守られていた1.3500ドル付近のサポートを国民投票の際に下抜けしました。

テクニカル的に今後節目になるのは1985年に記録した1.0520の最安値まで残っておらず、ここを下抜けすると本格的にポンドドルパリティ(1ポンド=1ドル)が現実味を帯びて来ることになります。

もっとも、現在のポンドドルは短期的にみるとブレグジット関連の報道に一喜一憂する形で大きく上下動することが多くみられ、またブレグジットからのポンドショートがかなり積み上がっていることを考えると大きなショートカバーがくる可能性もありますが、

それでも2017年の動向で前述した通り、本格的なポンド買いにつながる可能性は低いと考えられます。

 

「ユーロポンド」

ユーロとポンドは同じ欧州通貨同士ということもあり、似たような動きをすることが多いといえます。

しかし、最近ではイギリスのEU離脱問題が浮上したことで、ポンドからユーロへの資金の流れが目立ち、ユーロポンドもパリティに向かいつつあります。

「ユーロポンド月足」

ユーロポンド月足

イギリスのEU離脱を考えた場合、イギリスとEU双方に経済的な打撃が考えられますが、両者の経済規模などを考えると、イギリスのほうが深刻な打撃を受けるだろうと考えるのが自然な流れであり、また離脱交渉が難航しイギリスが単一市場へのアクセスを失うようであれば、ユーロポンド市場ではポンドの売り圧力がいっそう高まるものと考えられます。

 

「ポンド円」

ポンド円を取引する場合、「通貨ペアの力関係を意識してトレードする」ということが重要になってきます。

まずは以下のチャートをご覧ください。

週足比較画像

このチャートは上からポンドドル、ドル円、ポンド円の週足のチャートを比較したものなのですが、ドル円とポンド円が似たような動きをしていることがわかります。

ここからわかることは、ポンド円の動きはドル円の流れに左右されやすいということです。

その一方でポンド円の実需取引はほとんどされておらず、ポンド円の動きがポンドドルやドル円に影響することはほとんどありません。

実際、ドル円は通貨ペアの中でも取引量2位で18%、ポンドドルは3位で9%の取引シェアを占めていますが、ポンド円は全体の1%未満です。

「通貨ペアごとの取引シェア」

通貨ペアごとの取引シェア

そのため、ポンド円を取引する際は、ポンドドルとドル円の動きの影響を考慮しなければならず、

3つの通貨ペアを見比べつつトレードする必要があります。

 

「通貨別の強弱を意識してトレードする」

では具体的に通貨ペアを見比べてトレードするとはどういうことなのでしょうか?

それは各通貨の強弱を意識してトレードするということになります。

例えば、ポンドとドルが同時に上昇している場合に、ポンドドルをトレードするというのは適切ではありません。

たとえポンドに買い材料が出たとしても、どの通貨からポンドに資金が流れているのかを意識し、ポンドに対して売られている弱い通貨を選ぶことが重要なのです。

そうすることで、1番効率の良い適切な通貨ペアを選択することができます。

しかし、この作業は決して簡単ではありません。

以下はポンド、ドル、円の場合に考えられる通貨の強弱パターン一覧ですが、3通貨を想定した場合でも、強弱パターンは全部で6通り考えられます。

ポンド強弱⑴
ポンド強弱⑵

比較する通貨が4つ、5つと増えていくと考え得る強弱パターンは一気に増え、即座にに判断するのは難しくなっていきます。

そのため、この考えかたに慣れて居ない人はこのような表も参考にしながら、少しずつ慣れていきましょう。

慣れてくれば、複数のチャートを見ることで、今どの通貨が買われていて、どの通貨が売られているのか判断することができます。

 

まとめ

ポンド画像2

では、これまでのおさらいをしましょう。

イギリスの基本的な特徴としては

  • ポンドはかつての基軸通貨で現在も取引が盛ん
  • ロンドン市場は為替取引量世界トップ
  • 英国は隠れ資源国

といったものがあり、

ポンドの変動要因としては

  • BoEの金融政策
  • 原油価格の動向
  • 不動産市場の動向
  • EU離脱交渉の動向

が主なものでした。

またトレードする際は主要なテクニカルポイントと基本的な知識を抑えつつ、通貨ペアの力関係と、各通貨の強弱を意識してトレードすることで、最も効率の良い通貨ペアを選択しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

【2/25更新】IMM通貨先物ポジションのデータ推移と見方、使い方

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各個別通貨のIMM通貨先物ポジション推移チャート

まず初めに、最新のIMM通貨先物ポジションのネット推移と、各通貨ペアとIMMのネットポジションの推移を見ていきましょう。

IMM通貨先物ポジションネット推移チャート

IMM通貨先物ポジションネット推移チャート

 

 

IMMポジションまとめ表

IMMポジションまとめ表

 

ドル・円レートとネットポジション推移チャート

ドル・円レートとネットポジション推移チャート

 

ユーロ・ドルレートとネットポジション推移チャート

ユーロ・ドルレートとネットポジション推移チャート

 

ポンド・ドルとネットポジション推移チャート

ポンド・ドルとネットポジション推移チャート

 

豪ドル・ドルとネットポジション推移チャート

豪ドル・ドルとネットポジション推移チャート

 

ドル・カナダとネットポジション推移チャート

ドル・カナダとネットポジション推移チャート

 

ドル・スイスフランとネットポジション推移チャート

ドル・スイスフランとネットポジション推移チャート

 

NZドル・ドルとネットポジション推移チャート

NZドル・ドルとネットポジション推移チャート

 

ドル・メキシコペソとネットポジション推移チャート

ドル・メキシコペソとネットポジション推移チャート

 

ドルインデックスとネットポジション推移チャート

ドルインデックスとネットポジション推移チャート

 

知っておくと便利なIMM先物通貨ポジション統計

いま世界中の投資家がどの通貨をどれくらい売買しているか知りたい、そう思った経験はありませんか。

為替のポジションに関する統計はあまり多くないため、売買の手掛かりとなる指標・統計があれば、マクロの通貨の流れや売買の偏りを把握するのに役立ちます。

今回は、世界中の投資家のポジション動向や傾向、どの通貨に売買が偏っているかを把握するために、IMM通貨先物ポジションの見方を説明します。

 

IMM 通貨先物統計とは

IMM、先物・・・見慣れない言葉が並んでいますが、内容はシンプルです。IMMは市場の名前、先物は現物価格に連動した指数、程度の認識で構いません。

IMM先物通貨ポジションとは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の国際通貨市場(International Monetary Market=IMM)で取引されている通貨先物のポジション動向の事を指し、主に投資家が市場の全体的な流れや傾向を読み取るツールの一つとして用いられています。

この統計は、毎週金曜日(15:30 E.S.T.)に、その週の火曜日までの売買統計を集計し、発表されます。

なぜ、このような統計を作成できるかと言うと、全米先物取引委員会(CTFC)が各取引所に対して先物商品のポジション動向を毎週公表するよう義務付けているためです。

このポジションは、誰が投資したかによって、次の3つの分類に分けられます。商業的(Commercial)、非商業的(Non-Commercial)、非分類(Non-reportable)。

このうち、注目するべきは、二つ目の非商業的(Non-Commercial)です。なぜなら、これは実需でない「投機筋」のポジションだからです。

このポジションの変化などに注目する事で、相場に影響を与えるヘッジファンドのような投機筋の動きを大まかに知る事ができるというわけです。

大口の投機筋は、彼らが相場を動かしていると言っても過言ではないほどの資金量を保有しているため、その動向を知る事は今後レートがどのように進んでいくかを探る上で非常に重要な意味を持つのです。

下記はIMM通貨先物統計の概要です。

日本語名称 IMM 通貨先物統計
英語名称 International Monetary Market Commitments of Traders
重要度 ★★☆
リリースページ http://www.cftc.gov/marketreports/commitmentsoftraders/index.htm
ホームページ http://www.cftc.gov/
発表時間 当該週金曜日  15:30 E.S.T.
発表頻度 毎月1回
ソース 米商品先物取引委員会(CFTC)
改定 改定値×/確報値×

 

IMM先物通貨ポジションの見方

なお、IMM通貨先物ポジションは「米ドル/円」や「ユーロ/米ドル」といった形ではなく、米ドルに対して各通貨がどのように取引されているかで報告されます。これは通貨先物取引のルールです。

次のIMMポジションのまとめの表をみてください。

IMMポジションまとめ

この表は各通貨がドルに対してどの程度売り買いされているか、またそれらが前週比でどの程度増減したかをまとめた表になります。

例えば、上記の時点で報告された日本円のポジションはロングポジション(買い)が26041、ショートポジション(売り)が105880積み上がっています。

そしてロングポジションからショートポジションを引いたのがネットポジションです。

ロング(26041)ーショート(105880)=ネット(-65823)

ネットポジションがマイナスということは、日本円の売りポジションの方が買いポジションより多いということです。

この場合、ドル円という通貨ペアで見た場合は円安傾向、つまり「買い相場」という事になります。

以下のグラフは、円のネットポジションとドル円の推移をまとめたものです。

ドル・円レートとネットポジション推移

グラフからもわかるように、円のネットポジションとドル円には強い相関関係があることがわかると思います。

これはもちろん他の通貨にも言えることです。

このページでは、毎週すべての通貨の最新のネットポジション推移をグラフ化してまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

IMM通貨先物ポジションを見る上での注意点

相場の大局観を掴む上で非常に役立つIMM通貨先物ポジションですが、過信は禁物です。
これの統計は、データを見てエントリーするという類のものではなく、マーケットの大局観をつかむために利用すべきなのです。以下、この統計を見る際の注意点を述べます。

 

・速報性に欠ける

この統計に記載されているポジションは当該週の火曜日時点での数値であり、私たちの元に情報が届くまで(発表は当該週の金曜日)には4日間のタイムラグが存在します。

速報性に欠ける以上、それだけをトレードのシグナルとして用いるのは危険です。繰り返しになりますが、あくまでも大まかな流れ、偏りを知るための目安程度に留めるべきでしょう。

 

・網羅性に欠ける

為替の取引はシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)だけで行われているわけではありません。民間企業間の貿易決済や、先物市場を介さない大口投資家の取引などもあります。そもそも、特に大口のヘッジファンドの中には手口が公開されないように先物を利用しない所もあり、必ずしも投機筋の動向がそのまま反映されるとは限らない点に注意が必要です。

実際、IMM通貨先物ポジションとして公開される数字が為替市場全体取引額のどの程度に当たるのかもはっきりとはわかりません。したがって、ここで得られる情報が、マーケットの正確な縮図と決めつけないようにしましょう。

 

・通貨の現物のポジションではなく、先物ポジションの統計である

一般的に、通貨先物取引を行うのは機関投資家や実需筋であり、個人は取引を行いません。このため、通貨先物のポジションと、個人が売買する現物(キャッシュ)ポジションには、差が生じます。したがって、先物と現物は正確には連動しない点に注意が必要です。

 

・各通貨の取引単位が異なる

通貨先物ポジションは、通貨によって取引単位が異なります。各通貨ポジションを取引単位で調整し、為替レートで換算することによって、金額ベースのドルポジションを推計することが可能です。

通貨 建玉ごとの単位
JPY 12,500,000円
EUR 125,000ユーロ
GBP 62,500ポンド
AUD 100,000豪ドル
NZD 100,000NZドル
CAD 100,000カナダドル
CHF 125,000スイスフラン
RUB 2,500,000ルーブル
MXN 500,000メキシコペソ
BRL 100,000レアル

 

まとめ

今回は、IMM通貨先物ポジションがどのような方法で集計され、何に着目すればいいか、説明しました。

各通貨の通貨先物ポジションが、歴史的な水準まで積みあがっているケースや、ピークを越えて減少していくケースなど、足元のマーケットで各通貨がどの方向に動いているのか、マクロ的に把握することができたのでした。

毎週の発表に合わせ、ポジションの積み上がり方とその週の出来事を突き合わせ、どの通貨からどの通貨へお金が流れたのか、把握してみましょう。

質問があれば、下のコメント欄に投稿してください。

ユーロ(EUR)の値動きの特徴とトレード戦略

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ユーロは第二の基軸通貨と言われるほど、主要通貨においても特に重要な通貨の一つです。

特にドルとの関係は深く、ユーロドルは為替市場において最も取引される通貨ペアです。

今回はそのユーロに関して、EUが抱える諸問題も解説しつつ、その特徴とトレード戦略について紹介したいと思います。

EUとユーロ圏の違いについてのおさらい

ユーロ国旗

まず通貨としてのユーロの特徴の前に、EUとユーロ圏に関する基本的な内容を少しおさらいしましょう。

「EUとは」

欧州は2度の世界大戦の主要な舞台となった過去があり、このような大戦を2度と繰り返さないためにも、かつてから欧州の統合は大きなテーマとなっていました。

また、米国の巨大な経済に対抗するため、というのも理由の一つとしてあげられるでしょう。

こうした流れの中で出来たのがEUです。

EUは欧州連合(European Union)の略で欧州の国々が集まってつくられた地域統合体を指します。

EUの目標は経済的、政治的統合であり、現在のところ関税や入国審査は撤廃が行われ、人やモノの移動が自由になる単一市場が実現しています。

これにより、EUは経済では対外的に、あたかも一つの国のように外国と交渉することができるのです。

EUの加盟国は現在28カ国にのぼり、総GDPは16兆ドル超とアメリカに匹敵するほどにもなるため、世界経済におけるEUの存在感は非常に大きなものになります。

 

「ユーロ圏とは」

しばしば、EUとユーロ圏を同じものだと考えている人もいますが、EUに加盟しているすべての国がユーロを導入しているわけではありません。

ユーロ圏はEUの加盟国のなかで、単一通貨であるユーロを導入している国々を指します。

この通貨統一も欧州統一の流れのなかで生まれたものですが、この政策には反対国も多く、全ての国への導入には至りませんでした。

ユーロを導入している国はEU加盟国28カ国の中で19カ国です。

EUとユーロ圏

このように、ユーロ圏はEUに内包される形で存在し、ユーロ圏における通貨政策はECB(欧州中央銀行)によって行われます。

※いくつかの国は欧州連合に加盟していないにもかかわらず、独自にユーロを導入していますが、こういった国は欧州中央銀行に代表を送ることができず、通貨政策は統一されていないため、ユーロ圏には含みません。

 

ユーロは1999年に導入された新しい通貨

ユーロ

ユーロは1999年に導入され、貨幣として流通し始めたのは2002年という比較的新しい通貨です。

しかし、現在ユーロは19カ国の間で導入されユーロ圏の総GDPは11兆ドルを超と非常に大きなものです。

アメリカのGDPが16兆ドル超ですから、ユーロ圏を一つの国とみなすならば、ユーロ圏はアメリカに次ぐ経済大国となります。

この経済規模の大きさから、比較的新しい通貨にもかかわらず、ユーロは基軸通貨としてのドルに続き、第二の基軸通貨と呼ばれるほど、主要通貨のなかでも重要な地位を築いた理由の一つとなっています。

特にユーロはドルと密接に関係していて、ユーロドルは為替市場において最も活発に取引される通貨ペアです。

また、ドルが売られるとユーロが買われるといった逆相関する特徴もあります。

 

為替市場に影響を与えたユーロの歴史と2017年のユーロの動向

「欧州通貨危機」

ギリシャ危機

一時はドルに変わって基軸通貨になるのではないか、とも言われていたユーロですが、欧州通貨危機により現在ではその存続を危ぶむ意見すらでてきています。

この欧州通貨危機はどのようにして起こったのでしょうか。

まず、ある国がユーロ圏に参加するには一定の条件が必要とされます。

それは、インフレを一定以下に抑制することや、財政赤字や債務残高がGDP比で基準以下であること。

また、金利が高すぎないことやユーロに対して自国通貨が安定していることなどが求められます。

これらの基準を満たしていないとユーロ圏として正式に認められないのです。

しかし、ギリシャはこの基準を満たしていないにもかかわらず、虚偽の報告をしてユーロ圏への加盟を果たしました。

これがのちに露呈し、ギリシャ国債が暴落したのが、欧州債務危機のきっかけです。

また、ギリシャが虚偽の報告でユーロ圏の加盟を果たしたということは、ユーロ圏に加盟する際の審査の信頼性にも疑問符が打たれます。

こうして、もともと財政が懸念されていた、ポルトガル、イタリア、アイルランド、スペインにもこの債務危機は広がり、本格的な欧州債務危機へ発展していきました。

 

「ユーロの構造的な問題」

欧州債務危機が広がり、なかなか解決に向かわなかった背景にはユーロの構造的な問題も存在します。

単一通貨のユーロを導入するということは、導入国同士で為替の変動リスクや通貨交換コストを無くすことができるなど様々なメリットが存在します。

しかし、金融政策が統一されている一方で、財政政策は各国が独自に行うため、それぞれの財政に応じた金融政策を行うことができないという構造的な問題が存在します。

通常、財政の悪化や、景気の低迷が起こった場合は、金利を引き下げることで、自国の通貨の価値を引き下げたり、景気を刺激したりすることが可能です。

しかし、金融政策はECBに統一されているため、各国の財政状況に応じた個別の金融政策を行うことはユーロ導入国にはできません。

このような状況が債務危機の解決を難しくし、各国財政の格差問題を生み出したとも言えます。

 

「ブレグジット」

ブレグジット

欧州の経済的、政治的統合を目指すEUにとって大きな痛手となる出来事が2016年に起こりました。

イギリスの欧州離脱、通称ブレグジットです。

背景にはEUに対する不信感や、イギリスへの移民流入問題などがありますが、これはイギリスだけの問題ではありません。

EUには中東から大量の移民が流入しており、移民の受け入れに対して反対しているEU加盟国はイギリスだけではありません。

また単一市場や通貨統合で人・モノ・資本の移動が自由になった代償として各国の格差も拡大しつつあります。

このようなすぐには解決できない問題を多数抱える中でのイギリスの離脱は、他の加盟国の離脱運動へ波及する可能性も高く、すでにEUでは各国で右傾化が進行しています。

2017年は欧州の選挙が重なる年ですが、右傾化の進行により既存の主要政党が軒並み弱まっており、欧州の今後の不透明感はいっそう高まっていきそうです。

 

「2017年のユーロ動向について」

現在ユーロは対ドルにおいて、2014年から2016年まで3年連続で下落しており、この下落トレンドが継続するかが一つの焦点となるでしょう。

全体の流れとしては、欧州の主要国で国政選挙が相次ぐなかで、昨年EU離脱を表明した英国とEUの条件争いなどが予想され、不透明感が漂う中で、ユーロには下落圧力がかかるものと見られます。

現時点の主な政治イベントは以下の通り目白押しとなっています。

  • 3月15日オランダ総選挙
  • 〜3月末までに英国首相がEU条約第50条による離脱を通告する方針
  • イタリアでの総選挙
  • 9月〜ドイツ総選挙
  • スペインのカタルーニャ地方の独立を問う国民投票
  • スコットランドの英国独立問題

ユーロ解体や、EU崩壊といった破滅的な結果に結びつくことは考えにくいですが、昨年の英国の国民投票や米国の大統領選の例もあるとおり、事前の予想が大きく覆るということは少なからずあるため、ユーロの今後の不透明感はさらに高まっていくでしょう。

 

ユーロドルとユーロ円のトレード戦略

ユーロドル円

「金融政策の違いを見てトレードする」

まず、トレードするにあたってECBとFRBの金融政策の方向性は押さえておきましょう。

これはユーロドルを意外の通貨ペアを取り引きする場合でも最低限押さえておくべきです。

というのも、最も流動性の高いドルと、それに次ぐユーロの動向は、他の通貨ペアの方向性にも大きな影響力持つためです。

また、当然ECBとFRBの金融政策の方向性に違いが生じた場合、中長期に渡ってトレンドが発生し、大きな収益機会となります。

 

「ユーロドル週足」

ユーロドル週足

通常、世界の金融政策は同じ方向を向くことが多いですが、方向の転換期などは各国の金融政策が別々の方向を向くことが少なくありません。

そして、それぞれの国の金融政策が逆方向を向いたとき、中長期にわたって一方的なトレンドが生まれます。

ユーロドルでは、2014年5月にFRBが量的緩和を縮小したのに対し、ECBが緩和政策を延長したことにより、ドル高ユーロ安のトレンドが始まりました。

2014年10月にはFRBが量的緩和を終了し、利上げに向けて動き出しましたが、一方ECBは緩和政策を継続し、このトレンドは2015年の3月頃まで続きました。

また、以下はユーロドルのチャートと欧米2年金利の差をグラフ化したものですが、こちらを見ても、金利差とユーロドルレートの間には強い相関関係があることがわかります。

「EUR/USDレートと欧米2年金利差推移」

ユーロドルレートと欧米2年金利差推移

このように、金融政策の違いからくる金利差は為替レートと相関関係があるため、各国の金融政策の方向性を理解しておくことはトレードする上で非常に重要です。

「IMM通貨先物ポジションをみてトレードする」

ユーロ・ドルレートとネットポジション推移チャート

このグラフを見ても分かる通り、IMMの通貨ポジションはユーロドルレートと強い相関があることがわかります。

そのため、IMM通貨ポジションの動向をユーロドルをトレードするときの一つの目安として利用することもできます。

詳しいIMMの見方については以下の記事に最新のデータとともにまとめてあるので是非こちらも参照してみてください。

『IMM通貨先物ポジションのデータ推移と見方、使い方』

 

「複数の通貨ペアの強弱を確認してトレードする」

ユーロドルやユーロ円をトレードする場合は、ユーロドル、ユーロ円、ドル円の最低3つの通貨ペアをチェックするようにしましょう。

これは、それぞれの通貨ペアの動きを見比べることによって、現在の相場がどの通貨主導で動いているのかを見極め、最も効率の良い時にトレードをするためです。

また、それぞれの通貨ペアの取引シェアを知っておくことも重要です。

以下の通貨ペア別の取引シェアをみてください。

これは各通貨ペアの取引高が全体の取引高の中で、どの程度のシェアを占めるのかについてグラフ化したものです。

通貨ペアごとの取引シェア

出典:BIS(2016年)

ユーロドルが23%と最も取引高が高く、それにドル円、ポンドドルが続いています。

一方ユーロ円はどうでしょうか?

ユーロ円の取引高は全体の2%ほどしかないのです。

このことから言えるのは、ユーロドルやドル円の動きが、ユーロ円に及ぼす影響に比べて、ユーロ円の動きがユーロドルやドル円の動きに影響することは少ないということです。

これを踏まえて各通貨ペアの動きを見比べていきましょう。

ドル・ユーロ・円

まず、ドル主導で動いている場合、通常ドル円とユーロドルは逆方向に向かって動き、ユーロ円は方向感のない動きをすることが多いと言えます。

これはユーロ円がドル円とユーロドルによってレートが算出されるクロストレードのため、ドル円の上昇とユーロドルの下落が相殺されてしまうためです。

次に、ユーロ主導で動いている場合、ユールとユーロ円は同方向に動く一方でドル円は緩やかに逆方向に動きます。

これはユーロが上昇した場合、ユーロドルの上昇によるドル安がドル円に影響するためです。

最後に、円が主導した場合はドル円とユーロ円は下落しますが、ユーロドルは横ばいまたは緩やかな下落になる可能性が高いです。

というのも、ユーロドルはこの3通貨ペアの中でもっとも流動性が高いため、ドル円や、ユーロ円の動きがユーロドルに影響しにくいためです。

しかし、ドル円が大きく動いた場合などは、ドル円の下落による相対的なドル安のため、ユーロドルの下落に繋がることがあります。

 

ここまで、各通貨が主導して動いた場合を説明しましたが、これは一つの通貨が動いた場合に他の二つの通貨が同程度の強さだった場合の話です。

実際の為替相場では3通貨が別々の強弱を示すことの方が多く、3通貨だけをみた場合でも、その強弱のパターンは6通りになります。

そして以下が、ユーロ、ドル、円の3通貨で見た場合の強弱パターンになります。

ドル・ユーロ・円強弱1

ドル・ユーロ・円強弱2

為替相場を見るときは、このように各通貨がどの強弱のもとに動いているのかを見極めることが非常に重要です。

強弱を見極めることによって、最も効率の良い通貨ペアを柔軟に見つけることができます。

 

ユーロポンド(EUR/GBP)のトレード戦略

ユーロとイギリス

ユーロポンドは同じ欧州通貨同士ということもあり、基本的に似たような動きをすることが多い特徴があります。

また、主に欧州時間に活発にトレードされるものの、日本時間はほとんど取引されないため、トレードするのであれば欧州時間から、または中長期に渡ってのトレードが良いでしょう。

その他では、ユーロの流動性がポンドの流動性を上回るため、ユーロの動きがポンドにあたえる影響の方が大きくなるという特徴があります。

これはつまり、ユーロポンドの動きがユーロドルの動きに与える影響よりも、ユーロドルの動きがユーロポンドに与える影響の方が大きいということになります。

そのため、ユーロポンドをトレードする場合は、ユーロドル、ユーロポンド、ポンドドルの3つの通貨ペアをチェックし、他の通貨ペアの動きがユーロポンドに与える影響を考えた上でトレードしましょう。

ドル、ユーロ、ポンド

 

まとめ

euro

では、これまでの議論のおさらいをしましょう。

ユーロは第二の基軸通貨とも呼ばれるほど、主要通貨の中でも重要な地位を築いていますが、

その一方で、EUとユーロが抱えている構造的な問題も存在し、ユーロの価値は最近下落傾向にあります。

2017年は、欧州の政治イベントが目白押しとなっており、それらの問題とどのように向き合っていくのかが一つの焦点となるでしょう。

トレードに関しては、各国の金融政策に注目し、金利差を狙ったトレードや、

他の通貨ペアを見比べることにより、ユーロに対して効率がよく、負けにくい通貨ペアを選択することの重要性を説明しました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

オーストラリアドル(AUD、豪ドル)の値動きの特徴とトレード戦略

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こんにちは、『為替市場は歪まない』管理人です。

あなたには、                                          

Web上にAUDに関する有用な情報が少なくてとてもつらい。
AUDを取引したいけれど、どうトレードしていいかわからない。
AUDがなぜ動いているのか、その理由が検討もつかない。
AUDUSDで爆損した。

といった経験はありませんか?

そんなあなたのために、管理人がこれまでの経験を踏まえて解説記事を作成しました。

この記事では、豪ドルを取引したことがない初心者から上級者まで、豪ドルの変動要因など基本的な論点から、効率的な通貨ペアの選び方や相関の高いプロダクトといったマニアックな情報まで、一般向けにまとめてあります。

AUD(豪ドル、オーストラリアドル)の値動きの特徴

今回はオーストラリア・ドルの性質や値動きの特徴、変動要因について説明したいと思います。

オーストラリア・ドル(AUD)はご存知の通り、オーストラリアの通貨です。豪ドル、オージードルなどと呼ばれますが、同じ意味です。また、ニュージーランドドルと合わせて、オセアニア通貨というくくりに分類されます。下記、豪ドルで表記を統一します。

円やユーロ、ドルに比べて、豪ドルをトレードする人はそれほど多くないという統計がありますが、特徴的な動きをすること、局面によっては一方方向に大きく動くことから、トレードできるようになったほうが圧倒的に有利です。

 

豪ドルの性質

まずは、豪ドルの特徴について見ていきましょう。

豪ドルの特徴は大きく分けて以下の3つになります。

  • 比較的、高金利通貨
  • 資源国通貨
  • リスク通貨

 

「比較的高金利な通貨」

豪ドルと聞くと、まず高金利を思い浮かべる人は多いと思います。たしかに、そのような時代はありました。次のグラフは、オーストラリアの政策金利の推移です。

オーストラリア政策金利推移

 

 

2008年のリーマンショック前は、政策金利が7%以上あったこともあり、文句なしの高金利通貨でした。金利差、スワップポイントを目的とした、長期保有の豪ドル買いが盛んにおこなわれていた時期でもありました。

しかしその後、景気減速や輸出競争力を底上げするために利下げを繰り返し、2017年1月時点では、1.5%まで低下しています。

また、主要国の政策金利を比較してみましょう。

主要国の政策金利

オーストラリア豪ドル、ニュージーランドドルは、主要先進国と比べれば高金利ですが、いわゆる新興国から見ると、非常に低金利です。金利差を目的とするのであれば、為替変動リスクはあるものの、新興国通貨の方が魅力的です。近年では、高金利通貨として日本人に選好されているのは、ブラジルレアル、メキシコペソ、トルコリラなどの新興国通貨です。

このような背景から、豪ドルの主要通貨に対する金利差は以前ほど大きくないため、高金利通貨とは言いにくくなっているのが現状です。

 

「資源国通貨としての豪ドル」

オーストラリアはもともと農畜産物や鉱産資源を多く輸出する世界有数の資源国です。

このことから、豪ドルは資源国通貨であるという重要な特徴があります。資源国通貨は、資源産出国の通貨のことを指し、一般的にはグローバルな資源価格と連動する通貨のことを言います。

なお、主な資源国通貨は豪ドル、ニュージーランドドル、カナダドルです。

簡単にまとめておくと、

豪ドル→鉄鉱石、石炭、銅価格との連動性が高い

ニュージーランドドル→乳製品価格との連動性が高い

カナダドル→原油、原油関連製品との連動が高い

という特徴があります。

基本的には、その国が算出する資源価格と比較的高い相関を覚えておくと簡単です。

具体的にチャートを見てみましょう。

豪ドルドルレートと鉄鉱石推移

豪ドル円レートと銅価格推移

豪ドルが鉄鉱石や銅の価格と高い相関を保っているのが見て取れます。もっとも、豪ドルに対して、豪ドル・ドルのレートは、通貨ペア相手の米国の事情が大きく反映されるため、相関が崩れている局面があります。とりわけ2016年11月以降、トランプ米大統領候補勝利後のドル高の影響が大きかったため、相関が崩れています。豪ドル円のチャートでも、同様の理由から相関が低い時期があります。

 

「リスク通貨としての豪ドル」

一般的に、リスク性商品は、株高・債券安の局面では買われ、株安・債券高の局面では売られる傾向にあります。

豪ドルにもこの傾向があり、世界経済が安定している局面では、じりじりと上昇する傾向がありますが、リスクオフ局面に入ると、急速に下落しやすい性質があります。リスクオンの局面で豪ドルが買われているときは、ニュージーランドドルも同様に買われている他、株価が上昇している場合が多く、一方でユーロや円が売られやすい傾向にあります。通貨単体ではなく、他の通貨の動きにも注目することで、リスクオンオフを認識しやすくできるのです。

 

豪ドルの変動要因

前項では豪ドルの特徴を説明しましたが、その特徴をふまえたうえで、次に豪ドルの変動要因について説明していこうと思います。

豪ドルの変動要因は主に以下の4つです。

  • RBA(オーストラリアの中央銀行)の金融政策
  • 中国経済の動向
  • 資源価格の動向
  • 市場の安定とニューヨーク株式・中国市場の動向

 

「RBA(オーストラリア準備銀行)の金融政策」

豪ドルの特徴のひとつに、高金利通貨であることが挙げられるように、豪ドルは金利の動向に大きく影響を受けます。

そのため、通常毎月第一火曜日に行われるRBA(オーストラリアの中央銀行、Reserve Bank of Australia)の金融政策決定会合は、政策金利の発表があるため、最も注目を集めます。(政策金利発表は日本時間13:30)

また、金融政策決定会合のときは金利だけでなく声明文も注目を集めます。これは今後RBAが今後どのような金融政策を行うかの判断材料になるためです。

加えて、金融政策決定会合がない間も、RBA総裁の発言には要注意です。

RBA総裁が豪ドルについての言及をすれば、それだけで十分な豪ドルの変動要因になります。

なお、RBAの仕組みやオーストラリアの金融政策については、別の記事で解説する予定です。

「オーストラリア政策金利推移(再掲)」

オーストラリア政策金利推移

豪ドルドルレートと豪米2年金利差推移

金利差と為替レートの相関が高いということは幅広く知られており、オーストラリアドルと米ドルにもその関係は当てはまります。

オーストラリアと米国の2年金利差とAUD/USDレートがきれいに相関していることが上の図から読み取れます。

通貨の方向性を見る上で、金利差、そしてその要因となる金融政策は非常に重要という点がお分かりいただけるでしょう。

 

「中国経済の動向」

FXで豪ドルを取引していると、中国の経済指標で豪ドルが大きく変動していることに気づくはずです。

ニュースでも当たり前のように豪ドルの変動要因として中国の経済動向が説明されている場合もあり、実際豪ドルは豪州の一部経済指標よりも中国の経済指標に敏感に反応することが多々あります。

これは中国がオーストラリアにとって最大の輸出相手国であることが関係しています。

オーストラリアは世界有数の資源国であり、様々なものを輸出していますが、中国は豪州の輸出全体の3割以上を占めています。

中国への輸出品目は多岐にわたり、輸出だけでなく輸入も中国が豪州の最大の相手国です。

つまり、オーストラリアの貿易は中国に支えられているといっても過言ではなく、中国の金融政策や経済動向に豪ドルは大きく左右されることになるのです。また、中国株はグローバルなリスクセンチメントに大きな影響を与えるため、中国株式市場の動向にも常に注意を払う必要があります。

中国上海総合指数

 

「資源価格の動向」

先ほども触れたように、オーストラリアは世界有数の資源国であると同時に多くの資源を国外に輸出しています。

輸出品目は多岐に渡りますが、特に多いのは鉱産物と農産物で、この二つを合わせるとオーストラリアの輸出全体の70%以上を占めることになります。

そのため、資源価格の動向に豪ドルは敏感に反応します。

特に鉄鋼石と原油の価格には特に敏感に反応する傾向があるので注意が必要です。

 

「市場の安定とニューヨーク株式・中国市場の動向」

最後に、豪ドルにとって最も重要だといえるのは、市場の安定です。

豪ドルの特徴でも触れましたが、豪ドルは未だに市場においてリスク通貨という側面が強く意識されています。

そのため、欧州の債務問題をはじめとする、世界的なリスクの高まりが懸念される場合、豪ドルは売られる傾向にあります。

また、このような場合に注目されるのがニューヨークの株式市場で、世界の株価が安定しているかどうかは、中国株と同様、豪ドルの方向感を大きく左右することになります。

繰り返しにはなりますが、重要なのでもう一度おさらいします。

株価が安定しリスクオン相場になれば、特に日本からの資金が豪ドルに向かう傾向があり、豪ドルは上昇する傾向にありますが、逆に市場が不安定になり、株価が暴落するようなことがあれば、リスクオフの雰囲気から豪ドルは売られる傾向があります。

 

豪ドル円のトレード戦略

ここまで、豪ドルの特徴と変動要因について説明してきましたが、この先は豪ドル絡みの通貨ペアごとの具体的なトレード戦略について説明していきたいと思います。

まずは豪ドル円のトレード戦略です。

豪ドル円を取引する場合、最低限以下の3つの通貨ペアはチェックする必要があります。

  • 豪ドルドル
  • ドル円
  • 豪ドル円

というのも、豪ドル円はクロス取引なので、豪ドルドルやドル円の動きに大きく影響されるからです。

そのためクロス取引の場合は、その通貨ペアに関係のある他の通貨ペアもチェックするというのが基本です。

この基本的な考え方については、別の記事でも詳細に紹介していますので詳しく知りたい方は是非そちらも参照してみてください。

では取引戦略に移りましょう。

まず、豪ドル円を取引する場合は豪ドル、ドル、円のうち、どの通貨が主導で動いているのかを見極める必要があります。

 

「ドルが主導している場合」

もしドル主導で相場が動いている場合、豪ドル円は取引すべきではありません。

というのも、ドル主導で相場が動いている場合、豪ドルドルとドル円は方向感のある動きになりますが、通常ドル主導の場合、豪ドルドルとドル円は反対方向に動くため、豪ドル円は方向感のない動きになりがちだからです。

ドルが主導している場合の豪ドル

 

「円が主導している場合」

円主導の場合は、豪ドルドル・ドル円・豪ドル円が同時に同じ方向に動くのが特徴です。

特に、円安方向に動く場合に3つの通貨ペアが同じ方向に動きやすく、これは日本と豪州の取引時間が重なっていることと、豪ドルが高金利通貨であることから、日本からの豪ドル買いが起きやすいためです。

しかし注意すべき点として、ドル円と豪ドル円は同じ方向に動いているものの豪ドルドルは動かない、または反対の動きをしている場合、豪ドル円には直接的な注文が入っていないことが考えられます。

このような場合は大きな方向感にはならない可能性が高く、他の通貨ペアのほうが効率がいいと言えます。

円が主導している場合の豪ドル

 

「豪ドルが主導している場合」

豪ドルが主導して動いている場合は、豪ドルドルや、豪ドル円が動いているにもかかわらず、ドル円は横ばいといった形になるのが特徴です。

この場合は、豪ドルの材料によって動く場合が多く、豪ドル円、豪ドルドルのどちらでも収益機会があるといえます。

豪ドルが主導している場合の豪ドル

「全体の強弱を意識してトレードする」

ここまで各通貨が主導した場合の関係通貨ペアの動きをみてきましたが、これは一つの通貨が他の通貨に対して全面安または全面高となった場合の動きです。

しかし、実際の為替市場ではそれぞれの通貨は別々の強弱で変動していることがほとんどで、3通貨の場合でも6パターンの強弱関係が考えられます。

ドル・豪ドル・円強弱1

ドル・豪ドル・円強弱2

このように、各通貨の強弱を意識することによって、どの通貨が強くて、どの通貨が弱いということがわかり、最も効率的な通貨ペアをみつけることができます。

 

「豪ドル円を取引する上で押さえておきたいテクニカルポイント」

「豪ドル円(月足)」

豪ドル円の月足

豪ドル円のテクニカルポイントとしては、まず2008年のリーマンショック後につけた最安値である55円が一つ挙げられます。

この水準はリーマンショック後に再びトライされたことは今の所ありませんが、もう一度この水準まで下がった場合、意識されるのは間違い無いでしょう。

また、リーマンショック後に強いサポートとして意識されているのが、72円です。

この水準は何かイベントがあったわけではないものの、過去に何度も跳ね返されており、強いサポートとして機能していることがわかります。

もしこの水準を下回るようであれば、55円まで大きなサポートがないため、大きな下落も予想されます。

最後に、リーマンショック直前の水準も意識されていることに注意が必要です。

リーマンショックが起こる直前の104円は、過去に一度触れたものの、跳ね返されており、レジスタンスとして機能していることがわかります。

大きなイベントにより、相場に急変動が起こった場合、その前の水準というのは意識されがちなので、これは今後大きなイベントが起きた時にも意識しておきたいポイントになります。 

 

豪ドルドルのトレード戦略

豪ドルドルのトレード戦略ですが、こちらはストレート取引ということもあり、必ずしも他の通貨ペアをチャックしつつトレードする必要はありません。

かつて豪ドルが高金利だったときは、豪ドルドルに加えて、豪ドル円の動きも見る必要がありました。

というのも円は最も低金利の通貨の一つであり、取引時間がオーストラリアとかぶることからも、金利差を狙った豪ドル買いが相当額流れたためです。

このように円主導で動いている場合は豪ドルドルのトレードは効率が良いとは言えないため、避けた方がいいといえます。

しかし、ここ数年は豪ドルの高金利通貨としての魅力が薄れ、このような傾向は薄れつつあります。

むしろ豪ドルは原油をはじめとする資源価格に敏感に反応するため、対ドルで取引する場合は資源価格の動向をチェックする方が良いでしょう。

また、最近では米国の中央銀行は利上げに向かいつつある中で、RBAは依然緩和政策を続ける姿勢をみせているため、金融政策の方向性の違いから上値の重い展開が予想されます。(2016年12月現在)

このような金融政策の違いも積極的にトレード戦略に取り込んでいきましょう。

 

「豪ドルドルを取引する上で押さえておきたいテクニカルポイント」

「豪ドルドル(月足)」

豪ドルドルの月足

豪ドルドルでも豪ドルのリスク通貨としての特性から、対ドルで大きな下落が見られます。

このときの下落でつけた0.60000ドルは現在のところ対ドルでの最安値となっており、今後も意識されることが考えられます。

次に対ドルでの豪ドルのポイントとして、2011年にかけてリーマンショック前の水準を上回っていることが挙げられます。

対ドルでリーマンショック前の水準を上回ったのは、主要通貨のなかで現在のところ豪ドルだけで、1.11000ドル付近まで上昇しました。

もっとも、その後は豪州が利下げ局面に移行し、2014年半ばごろからは、米国の利上げ期待の高まりも相まって大きく下落しました。

「IMM通貨先物ポジションの動向」

豪ドル・ドルとネットポジション推移チャート

このグラフを見ても分かる通り、IMMの通貨ポジションは豪ドルドルレートと強い相関があります。

IMM通貨ポジションの動向を豪ドルドルをトレードするときの一つの目安として利用することもできます。

詳しいIMMの見方については以下の記事に最新のデータとともにまとめてあるので是非こちらも参照してみてください。

『IMM通貨先物ポジションのデータ推移と見方、使い方』

豪ドルNZドルのトレード戦略

豪ドルとNZドルは兄弟通貨と呼ばれるほど、ほぼ同じ動きをするのが特徴です。

これはオーストラリアとニュージーランドの金融政策がほぼ同じだということも大きく関係していますが、金融政策の転換機など、両者の金融政策にタイミングのズレが生じる場合があります。

このような場合は、そのギャップを狙った取引が活発になる傾向があります。

そして取引する場合ですが、豪ドルNZドルはクロス取引になるので、豪ドルドル・NZドルドル・豪ドルNZドルの3つの通貨ペアをチェックしましょう。

ドル、豪ドル、NZドル表

しかし豪ドルNZドルを取引する際の注意点なのですが、金融政策にギャップが生じても、最初は素直に動くものの結局は両者の金利差などほとんど関係のない動きをすることが現実ではほとんどです。

これは豪ドルの流動性がNZドルを大きく上回るため、豪ドルNZドルは豪ドル主導で動くことになるからです。

そのためNZドルが主導で相場が動くのは稀だと言えます。

また、豪ドルやNZドルの金融政策は一時的なギャップは生じても、最終的には同じ方向に政策を傾けることになるため、積極的に取引するには難しい通貨といえそうです。

 

対ユーロ、対ポンドでのトレード戦略

この記事では何度も触れましたが、かつて日本時間にしかあまり取引されなかった豪ドルも、最近では欧米時間も活発に取引されるようになり、対ユーロや対ポンドといった欧州通貨とも昔にくらべると取引が活発になってきています。

通常、世界の金融政策というのはある程度同じ方向に舵が取られることがおおいのですが、このように地理的にも離れた通貨ペアは、金融政策が緩和と引き締めというように、逆方向に向かう場合があります。

このような政策の方向感の違いが生じると、その通貨ペアは中長期にわたって一方向に大きく動くことがあり、大きな収益機会を与えてくれます。

そのため各国の金融政策を追い、柔軟に通貨ペアを選択することが収益機会を逃さないために重要です。

 

まとめ

では、これまでの議論をおさらいしましょう。

豪ドルは

  • 比較的高金利
  • 資源国通貨
  • リスク通貨

としての性質がある。

 

豪ドルの変動要因は

  • RBA(オーストラリアの中央銀行)の金融政策
  • 中国経済の動向
  • 資源価格の動向
  • 市場の安定とニューヨーク株式・中国市場の動向

が主なものです。

 

トレード方法については、

豪ドルが主導している動きなのか

それとも、他の通貨が主導している動きなのかを見極めた上で、豪ドルに対して効率がよく、負けにくい通貨ペアを選びましょう。

 

質問等ありましたら、お問合わせへご連絡をお願いします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

(記事のグラフは全てブルームバーグ出典です。)

【2017年2月版】FXをやるなら絶対に押さえておきたいFXブログ14選

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FXをやるなら絶対に押さえておきたいFXブログ14選
(2017年2月版)

FXをこれからはじめようとしている人も、既にはじめている人も、実際にFXで稼いでいる人のブログは気になるものなのではないでしょうか?

しかし、FX関係のブログは無数にあり、どれをみていいのかわからないという人も少なくなくありません。また、アフィリエイト収入のみを目的とした情報が不正確なサイト、実際に稼いでいないのに、稼いでいるフリをして塾などに誘導するようなブログも数多く存在します。

とりわけ初心者にとって、良いFXブログとそうでなFXブログを見分けるのは難しいため以下の点を重要視し、数あるFXブログから厳選しました。

  • アフィリエイト収入のみを目的としていない。
  • 高額で悪徳な商品の販売などを行なっていない。
  • 信頼できる運営者で、FXの運用にも実績がある。

 

初心者、中級者、上級者によって見るべきブログは異なる

本題に入る前に。FXブログとひとくちに言っても、それぞれ内容や読者層も様々で、自分のレベルにあったブログを読むことが大切です。
というのも、まだFXをやったことがない人がいきなり当たり前のように経済用語を多用しているブログを読んでも理解できないでしょうし、逆にFX歴が長い人が基礎的な経済用語や基本的な取引の仕方について書いているブログを読んでもつまらないと感じるでしょう。
求めている情報というのは、その人のレベルに応じて異なるものなので今回は初心者向け、中級者向け、上級者向けといった3つの段階に分けてブログを紹介していこうと思います。

では、ここでいう初心者・中級者・上級者とはどの程度のレベルの人を想定しているのかについてですが、以下にレベルに応じて5つの項目を設けたので、各レベルの項目のうち、3つ以上当てはまるようならそのレベルだと認識してください。

初心者

  • まだFXをやったことがない
  • 始めたばかりで基本的な投資用語がわからない
  • 経済ニュースを読んでも理解できない部分が多い
  • そもそもFXってなに?という人
  • テクニカル指標についてどれを使って良いかわからない人

 

中級者

  • なかなか損切りができない
  • FXでの収益がマイナス
  • 経済ニュースで理解できない部分がある
  • デリバティブへの理解が足りない
  • 自分の手法がまだ確立していない

 

上級者

  • すでにFXの収益がプラス
  • MT4の基本的な使い方をマスターしている
  • 資金管理やリスク管理がしっかりできている
  • 自分の手法がすでにある程度確立している
  • このサイトのタイトルである、「為替市場は歪まない」の意味が分かる

 

もちろん、今回紹介させていただくブログはどれも厳選したもので、初心者の方にも中級者以上として紹介しているブログを読んでいただきたいというのが本音です。なので、今はまだ早いと思った方も是非いつかここにあるブログのすべてを見ていただければと思います。

 

初心者向けブログ

『ZAi FX!』

網羅性:5
専門性:2
更新頻度:5

『ZAi FX!』はマネー誌『ダイヤモンドZAi』が作ったFXポータルサイトです。
このサイトの魅力はなんといっても圧倒的情報量と高い更新頻度になります。
FX入門者用の情報が非常に充実しており、内容もとてもわかりやすいものとなっているほか、ココでしか見ることのできない独自のコラムや金融の専門家による今後の展開予想などがあります。
専門家の方が書くコラムや展開予想は、継続して読んでいるとニュースなどの材料をどのようにトレードに生かしていくかということを身に付けることができるため、初心者を脱したというかたにもオススメできるサイトになっています。

 

『羊飼いのFXブログ』

網羅性:4
専門性:2
更新頻度:5

「羊飼いのFXブログ」はおそらくFXブログのなかでも最も古参のブログの一つです。
「ZAi FX!」にも負けず劣らずの高い網羅性と更新頻度で充実の情報量を誇り、毎日その日のFXに関する注目情報が綺麗にまとまっているため、毎朝このページをチェックするだけで相場の大事な瞬間を見逃すことはありません。
また、スマホ向けに専用のアプリも公開しており、アプリでは指標通知システムなど便利な機能満載なのでそちらも活用すれば、大事な指標を見逃したなんてことも避けることができるでしょう。

 

『田畑昇人公式ブログ』

網羅性:3
専門性:3
更新頻度:4

こちらは、大学在学中からFXで成功をおさめた田畑昇人さんが運営する公式ブログです。
こちらのブログでは初心者向けに基本的な知識が得られる記事が豊富なだけではなく、ある程度FX経験がある方にも有益な情報が満載で、特に中級者以上の方におすすめしたいのは本に関する記事です。
FX関連の本は無数に存在し、どれが良い本なのかわからないという人も少なくないでしょう。田畑さんの紹介する本は良書ばかりなので、そういった方は是非チェックして読むべきです。

 

『FXブログ プロニートORZが億稼ぐ』

網羅性:3
専門性:3
更新頻度:4

こちらは専業トレーダーのORZさんの運営しているブログになります。
初心者向けに非常にわかりやすくまとめられた記事が多数あり、FXってなに?という人も安心して読むことができるほか、今後の独学法といった記事も重点的にあるため、今後の指針を考える上でもおすすめできます。
また、こちらのブログでは日本口座だけでなく、海外口座の紹介や使い方も載っているので、国外の口座を考えている人も一読の価値ありです。

 

中級者向けブログ

『ロンドンFX』

網羅性:3
専門性:4
更新頻度:4

こちらは金融の聖地ロンドンで長年働いた経験をお持ちの松崎美子さんが運営する「ロンドンFX」は、主に欧州のファンダメンタルに関する記事が特徴のブログです。
なんといっても松崎さんの書くファンダメンタルの記事は非常にわかりやすいのが特徴です。ニュースで報道されていることをより深掘りし、それらをトレード視点でどのように捉えれば良いのかということまで書いて下さるので、非常に読み応えがあり為になります。
また、松崎さん著の『ロンドンFX』(自由国民社)もファンダメンタルについて書かれた良書なのでまだ読んだことのない人には是非読んで頂きたい一冊です。

 

『ルーザーFX』

網羅性:4
専門性:4
更新頻度:3

「ルーザーFX」はFXの基本的な知識は身につけたものの、勝つことがなかなか出来ず少し限界を感じてきた、という方にオススメです。
というのも、FXをやっていてふと疑問になることや、なんとなくわかった気でいたような問題が非常にわかりやすく書かれている記事が多く、初心者を抜け出したての頃に読むとハッとさせられること間違いなしです。
また、手法や為替相場に対する考え方をしっかりとした検証をもとに考察しており、非常に内容の濃い記事ばかりとなっています。

 

『FX法人専業トレーダー』

網羅性:3
専門性:3
更新頻度:4

「FX法人専業トレーダー」は実際に専業でFXをやっている人が運営しているブログです。
更新頻度も高く、トレードの履歴を一部公開しているため、実際に稼いでいる専業の方がどのような考えでそのポジションを持ったのかを知ることができ、非常に勉強になります。

 

『ひろこのボラタイルな日記』

網羅性:3
専門性:3
更新頻度:5

こちらはフリーアナウンサーの大橋ひろこさんが運営しているブログです。
相場が動いている日はほぼ毎日更新されており、主にファンダメンタルについて独自の視点を交えながらわかりやすく解説しています。
その日の相場でなにがテーマだったのかが分かるため、ニュースをトレードに反映させる勉強になります。

 

『まげしのFXトレード日記』

網羅性:3
専門性:4
更新頻度:4

こちらはまげしさんの運営するトレード日記のブログです。
自身のトレードの記録とともにその考察が丁寧に書かれており、文章からもまげしさんが非常に勉強されていることが伝わる内容となっています。
まげしさんのトレードへの考えかたや姿勢はとても参考になるので必読です。

 

『ゆきまさFX』

網羅性:3
専門性:3
更新頻度:5

こちらは専業トレーダーのゆきまささんが運営しているブログになります。
こちらが他のブログと違うところは、一つ一つの手法がとてもわかりやすく、かなり丁寧にまとめられている点で、このブログだけで基礎的な手法またはその応用など幅広く知ることができます。
ほかの人の手法をそのまま真似したところで勝てるようになるのは難しいですが、自分なりの手法を考えるうえでも参考になること間違いなしです。

 

『月光為替の勝利のFX』

網羅性:3
専門性:4
更新頻度:4

こちらはヘッジファンドマネージャーの方が運営しているブログになります。
内容自体は初心者向きとはいかないものの、事実や統計に裏打ちされた考察やトレードの記事は非常に合理的で説得力があります。
またこちらではビットコイン投資の記事もあり、ほかのブログではあまり見られない情報が満載です。

 

上級者向けブログ

『とあるMetaTraderの備忘秘録』

網羅性:3
専門性:5
更新頻度:2

FX経験がある程度ある方なら絶対利用したことはあるMT4。こちらのブログは、そのMT4について日本で最も詳しく書かれたブログといっても過言ではりません。
様々なインジケーターを入手できるだけではなく使い方や見方について詳細な記述があり、相場に対する様々な考え方も学ぶことができます。
また、今後自身でインジケーターやEA(自動売買プログラム)を作成したい方にとっても非常に勉強になること間違いなしです。

 

『孤高のFXブログ』

網羅性:4
専門性:4
更新頻度:2

こちらは専業トレーダーyasuさんが運営しているブログになります。
こちらのブログで特にオススメなのは過去記事です。2011年から続けられているので記事量はかなりのものになりますが、最初の方から一記事ずつ読んでいくとyasuさんのトレーダーとして勝ち続けることに対する姿勢が伝わってきて非常に参考になります。

 

『ゼロヘッジ』

網羅性:4
専門性:4
更新頻度:5

こちらは元米証券会社の人が運営していると言われているブログです。
更新頻度も高く、常にタイムリーな情報を時には皮肉を交えて発信しています。
しかしトレードに有益な情報もかなり多いので英語が読める方は是非読んでみると良いかもしれません。

 

*今回ブログを紹介させていただく上で網羅性・専門性・更新頻度、それぞれの項目について5段階で分けさせていただきましたが、これはブログの優劣を表す指標ではありません。

 

まとめ

今回は無数にあるFXブログから厳選した14のブログを紹介させていただきました。
FXは始めるのは手軽とはいえ決して簡単に勝てるものではなく、勉強したからといって一朝一夕に勝てるようになるのは難しいです。しかし今回紹介させていただいたブログはどれも先人の知恵が詰まった、読んで損のない内容のブログばかりですので、これらを読んで勉強をし、勝ち組トレーダーの仲間入りを目指しましょう!