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週明け早朝に開いた窓埋めトレードの手法と考え方

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FXには「窓」という言葉がある。窓とはチャートパターンのことを一般的に指し、FXのトレードで利益を狙うなら抑えておきたいチャートパターンだ。では、さっそく「窓」の概念と使い方に入って行きたい。

「窓」の基本的な概念

窓はギャップ(Gap)とも呼ばれ、以下の様なチャートの形を窓と呼びます。

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特にロウソク足チャートだと分かりやすく、価格に突然何もない空間ができあがってチャートが開くことがある。この現象が窓(Gap)と呼ばれており、その特徴的に動き方からトレードにおいて優位性が存在するとされています。

もともと窓はFXではなく、商品市場や株式市場において一般的な存在で、FXでは他の市場と比べてあまりにも流動性が大きいため、そもそも価格に空間が突然現れるようなことはありません。ただ知識として知っておいて損ではないため、4種類の窓を紹介します。

コモンギャップ(Common Gap)

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まずはコモンギャップから。意味合いとしては一般的な窓であり、トレンドが存在しないレンジ相場などに頻繁に見られることから「一般的」という意味合いのあるコモンと名づけられたようです。レンジ相場で発生する窓は基本的に無視して構わないというのが一般的な考え方だ。

ただ、一般的と言いつつも実際に見られるのは流動性が少ない国内の商品市場(トウモロコシなど)や、新興株式市場などに限られ、流動性が比較的多い東証一部の株式市場ではまず見られないし、FXでもほぼ存在しない。

ブレイクアウェイギャップ

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ブレイクアウェイという名前が示す通り、レンジ相場を突き抜けてトレンド相場へ移行する時に見られることの多い窓です。レンジ相場が終わるかもしれないというトレーダーたちの思惑が重なった時に、一気に注文が集まることでこのような値が飛ぶ現象が起こる。

このような窓が形成された時は、無理に逆張りせずに素直に発生したトレンドについていくのが怪我をせずに済むことが多い。が、ブレイクアウトにも騙しは存在するため、窓が発生したからといって安易にエントリーするのは避けておいたほうが良い。

ランアウェイギャンプ

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トレンド相場の途中で見られる窓のことを、ランアウェイギャンプという。ランアウェイギャンプとは逃亡という意味で、発生しているトレンドが非常に強いことを示している。あまりにもトレンドが強いため、トレーダーが追いつけないのだ。だから逃亡ギャップと呼ぶ。

しかし、僕個人の考えとしてはランアウェイギャンプには利益を狙えるチャンスは少ないだろう。どうせ狙うならブレイクアウェイギャップの方がリスクは少なく大きいリターンを狙いやすいと考えている。トレンドは乗るスピードが早ければ速いほど有利だから。

イグゾーションギャップ

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イグゾーションは簡単にいえば疲労困憊という意味。つまり、トレンドの終焉に見られることが多い窓ということだ。この窓が出現した時は基本的にトレンドの終わりが近く、これ以上その方向にエントリーするのはリスクが極めて高い。

4種類の窓の分類づけの欠点

しかし、勘の良い人なら気づくだろうが、これら4種類の窓の分類には決定的な欠陥がある。それは、窓が発生した後の相場展開によって分類しているという点だ。特にこのイグゾーションギャップ。窓が発生した後にレンジ相場になれば、イグゾーションだろうが、もしもその後もトレンドが続けば、それはランアウェイギャンプという分類になる。

個人的に後付け要素は実際のトレードにおいてはさほど役に立たないと思っている。ということでだ、FX市場で実際に使えそうな窓の使い方を見ていく。

 

窓は開き、そして閉じる

さっきまでの窓の説明は正直言って「だからどうした。」というレベルの話です。コモンギャップも、発生する場所によってはブレイクアウェイギャップに見えますし、ランアウェイギャンプが発生したと思ったらイグゾーションギャップだった・・なんてことになりかねない。

トレードにはあまり役に立たないでしょう。そこで、トレードで役に立つようにするには、窓の特徴に目をつける必要がある。その大原則が「窓は開き、やがては閉じる」ということです。完全に閉じるとは言いませんが、それなりの確率で窓は閉じる。

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FX市場は流動性が非常に巨大であるため、基本的に窓は発生しません。が、週明けは例外的に窓が発生しやすく、ボーナスステージのような相場が割りと頻繁に見られます。図を見てください。週を開けて月曜日の朝6時に各FX業者でレートの配信が始まります。

すると、このように大きな価格差と空間が生じます。週明けギャップと勝手に呼んでいますが、この窓の面白い特徴は空いた窓がかなりの確率で閉じていくことです。閉じるとは、空いた分を綺麗に相場が埋めていくんですね。

この埋めていく過程で利益を狙う手法を「窓埋め」といいます。海外ではギャップトレーディングとも呼ばれている手法で、FXの場合は週明けギャップを狙う分には非常に優位に機能します。

実際にFXの「窓」を見てみよう

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ポンド円15分足。見えましたでしょうか?

週を明けて取引開始の朝6時から早々に大きく窓が空いて、その後2時間ほどで綺麗に窓は埋められています。Twitterでも勝っているトレーダーたちは揃って「ノーリスクで稼げる」とツイートしていた局面です。

ただ空いただけの窓を埋めるだけでも軽く40~50pipsほどの利益になっているため、この収益機会(チャンス)はやはり見逃すには勿体無いと思います。

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ポンド円で窓が発生しているなら、当然ポンドドルでも窓は発生しています。しかし、こちらの窓は埋まっていません。そう、これが窓埋め手法のリスクです。必ず窓を埋めるとは限らないのです。

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4月には豪ドルでも週明けに窓が発生し、見事な利益のチャンスになっている。

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4月。同じく豪ドルにて、約60pipsという豪ドルにしては巨大な窓が発生。時間を掛けて窓を埋めました。仮に0.76600でエントリーしても、窓の幅は60pipsですから、リスクリワードレシオを考えると損切りは30pipsほどに設定して放っておけば利益になったと思われます。

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4月。豪ドルと同じく、ドル円にも窓が発生しています。こちらは窓が埋まるのに時間がかかっており、難しいところです。

窓埋めで稼げるか

以上のように、直近2~3ヶ月を見ていても窓は確かに発生しています。他の通貨ペアなども探せば週明けにはそれなりの確率で窓は発生していると思います。そして、発生した窓が埋まるという現象も確認できた。

では、この窓埋めという現象を狙って利益を狙えるか。戦略を簡単に考えると。

  1. 週明けの朝からチャートを20ペアほど見張る
  2. 6時のオープンとともに大きく開いた窓を狙ってエントリーする
  3. 順調に利益が乗ったら損切りを建値にセットしておく
  4. 利確は窓の少し下にセット(完全に埋まらないこともあるため)
  5. 損切りと利確が決まるまで静観しておく

手順としては以上だ。日本では多くのFX業者は朝6時からチャートの配信を始めるため、可能であれば朝5時から準備しておきたい。チェックする通貨ペアも、なるべく多いほうが良い。普段見ているドル円やユーロドルに窓が発生するとは限らない。

だからチェックする通貨ペアが多いほど、窓というチャンスを掴める可能性が上がる。小さすぎる窓は狙ってもいいが、大きい窓を優先したい。大きい窓の方が、期待できる利益幅が大きく、損切りに余裕を持つことが出来る。

それに対して、窓の幅が狭いとそれだけ利益の幅も狭くなってしまう。幅の狭い利益に対しては損切りの設定も狭くなりがちだが、狭い損切りはノイズ的な値動きに狩られる可能性も上がる。トータルで見ると、利益に対して適切なリスクを取りやすいのは大きな窓ということになる。

窓は絶対に埋まる?

非常に残念なことだが、未だに「窓は100%埋まるという理論はありますか?」などといった的はずれな質問をするトレーダーが耐えない。そもそも、100%を求めている時点でトレーダーとして失格だろう。相場に絶対はない。窓も同様に絶対埋まるわけではない。

しかし、埋まらない窓を事前にある程度予測する方法はある。

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例えば、この同時刻に発生した2つの窓。ポンドドルとポンド円だが、なぜポンド円は窓を綺麗に埋めてポンドドルはまったく埋めることが出来なかったのか?

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これは為替相場の基本を理解していれば簡単に分かる話だ。ポンドドルが窓を埋めるためには、ポンドが買われて米ドルが売られる必要がある。では、ドルの強さを簡単に見える方法はユーロドルを見るということになるが、この時ユーロドルはほとんど動きを出していない。

それに対して、ポンド円はポンドが買われて円が売られる必要があり、円の強さを見るためにドル円を見てみる。すると、ドル円は朝から買われており、結果としてポンド円が窓を埋める手助けをした。複数の通貨ペアを見比べることで、ある程度は推定できるということになる。

 

なぜ、週明けに窓が発生して埋まるのか?

そもそも、流動性が株などの市場と比べて桁違いであるFX市場に、なぜ窓が発生するのか。実は、窓が発生する原因は「見た目」の問題かもしれない。以下のチャートを見て欲しい。

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さっき掲載したポンド円とは、別のFX業者のチャートです。確かにポンド円には窓があったはずなんですが、こちらの業者には窓が存在しません。つまり、窓が発生する原因はFX業者の取引開始時間に問題があると考えることは十分に可能だ。

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この業者では朝4時からチャートの配信が始まる。おそらく、週明けの時点では最速の取引開始時間です。だから窓はほぼ発生しない。朝4時は参加しているトレーダーが少ないし、流動性も低くスプレッドが大きい。

しかし、週によってはそのような時間帯に朝4時から投機筋が大きく仕掛けることで値が動き、朝6時に投機筋の利益確定と、窓は埋まると信じてエントリーするトレーダーのエントリーによって、窓が埋まると考えられる。

  1. 朝4時からトレードしている人たちが利益確定を行う
  2. 朝6時からトレードを始めた人たちのエントリー
  3. この2つが重なって窓が埋まりやすくなっている

あくまでも仮説ですが、朝4時のチャートと一般的なチャートを見比べていると、確かに朝4時のトレーダーたちによって「窓」は生み出され、朝6時から生み出された窓は埋められる傾向にあります。

 

窓埋め手法のまとめ

株式市場や商品市場で使われる4種類のギャップの概念は、基本的に流動性が圧倒的に高いFX市場ではまったく使いものにならない。しかし、週明けには窓が発生しやすく、発生した窓はかなり埋まる傾向にある。

  • 開いた窓は埋まる

この仮定に基いて、トレード戦略を組み立てる。それが窓埋め手法です。開いた窓が大きいほど、適切な損切りを設定しやすく、リスクリワードレシオの高いトレードが行いやすいと考える。逆に狭すぎる窓には要注意で、損切りの設定が難しい。

そして、窓が埋まる傾向にあるといっても、そういう傾向があるというだけで必ず埋まるわけではないので、その点も気をつけておきたい。複数の通貨ペアを見比べたり、朝4時からチャートが配信されるサクソバンクなどの業者のチャートを見ておけば、ある程度は埋まる窓と、そうでない窓の見分けをつけられるだろう。

基本的に週明けにしか窓は開かないため、チャンスは少ないが、その分確率的に優位なトレードを行いやすいため、週に一度のボーナスステージだと思って逃さずに週明けの窓は狙って行きたいと思います。

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