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2016/04/05 ドル円が2014 年10 月末以来の110 円割れ

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2016/07/26 ドル円が2014 年10 月末以来の110 円割れ

マーケットのポイント

先日から続く株安傾向は今日もなお続き、
日経平均株価は7日連続落とアベノミクス始まって以来初となった。

止まらない株安の流れに沿う形で円高はさらに進行し、主要通貨に対し全般強含んだ。
中でもドル円は2014 年10 月末以来の110 円を割り込む場面も見られた。

東京時間夕方、菅義偉官房長官から

「市場の動きを引き続き注視」
「為替水準の動向を緊張感を持って注視していく」

など円高けん制発言が出たことで一時ショートカバーが広がり反発するも依然として戻りは鈍く、

後のNY時間に安倍首相の

「通貨安競争は絶対に避けねばならない」
「恣意的な為替市場への介入は慎まなければならない」

との発言が流れると追加緩和期待は後退しさらに円高が進行する結果となった。

もっとも、109円台へ入ると足元の下落に対するまとまった買い戻しも入り、
一方的に下落する展開にはならずすぐに反発。

その後は材料難の中方向感が出なくなり、安値圏での睨み合いに終始した。

各通貨の分析

強通貨→JPY 弱通貨→AUD、GBP、NZD

ドル(USD)

ドル円は引き続き下落。
全般円高が進行した流れに沿い上値をじわじわ切り下げた。

一時は2014 年10 月末以来の110 円を割り込むも、
一方でショートカバーも根強く一本調子というわけにはいかなかった。

ユーロ(EUR)

2月製造業受注の予想外の悪化や欧州株安などを背景に欧州勢がユーロ売りで参入した事で、
一時は日通し安値を付ける場面も見られたが、徐々に買い戻しが進みNY時間には始値辺りまで反発。

全体で見れば小幅な下落に収まる結果となった。

直近は総じて円絡みの取引が中心となっていることもあり、
ユーロドルはいまいち方向感が出ずといった展開が続いている。

ユーロ円は欧州時間のドル円とユーロドルが同時下落が効いた形で上値を切り下げた。

ポンド(GBP)

ポンドは軟調。
EU脱退の是非が問われる中で売られやすい地合いにある模様。

対ドル、対円と共に下落し、日通し安値を更新し続けた。

資源国通貨(AUD、NZD、CAD)

株安を背景とした典型的なリスクオフ相場の中、
資源国通貨は全般的に頭の重い展開が続いた。

豪ドルはRBA政策金利発表に注目が集まるも結果は予想通り据え置き。
声明文において

「最近豪ドルは幾分上昇した」
「豪ドルの上昇によって経済の調整を複雑化される可能性」

など豪ドル高に対する懸念も見られたが、
あまりトーンの強くない内容となったことで一時は買いが優勢。

もっとも、買い意欲は長続きせずにすぐに失速。
円高の進行に伴い、豪ドル円を中心として売りが強まった。

NZドルも資源国通貨安の流れに沿う形となったが、日本時間深夜、
NZ乳業大手フォンテラが毎月2回行う乳製品電子入札においてGDT物価指数が前回比2.1%上昇したこと受け、
引けにかけて買い戻しが入る場面も見られた。

主な経済指標

《アジア時間》

指標

10:30 2月豪貿易収支、34.1億豪ドルの赤字 予想(25億豪ドル程度の赤字)より弱い

12:30 豪中銀、政策金利2.00%に据え置き 予想通り

《欧州・NY時間》

指標

15:00 2月独製造業新規受注、予想(0.3%増)下回る前月比1.2%減

16:50 3月仏サービス業PMI改定値、49.9 予想(51.2)下回る

16:55 3月独サービス業PMI改定値、55.1 予想(55.5)下回る

17:00 3月ユーロ圏サービス業PMI改定値、53.1 予想(54.0)下回る

17:30 3月英サービス業PMI、53.7 予想(53.5)上回る

18:00 2月ユーロ圏小売売上高、前月比0.2%増 予想(1.9%増)上回る

23:00 3月米ISM非製造業指数、54.5 予想(54.2)上回る

主な要人発言

《アジア》

麻生太郎副総理兼財務・金融相

「予算執行前倒し、12兆1000億円を対象に9月末までに契約率8割を目指す」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

石原伸晃経済再生担当相

「日本の景気は緩やかな回復続いているが、新興国下振れで下押しリスク」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

黒田東彦日銀総裁

「量的・質的金融緩和の導入3年、所期の効果を発揮してきた」
「物価2%目標の実現はなお道半ば」
「経済が不況に突入するような状況ではない」
「新興国の減速で輸出・生産に鈍さ」
「短観では円高が大企業製造業のマインドに影響した」
「為替動向には十分注意する」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

桜井真日銀審議委員

「3年間である程度成果が上がった」
「世界経済のリスクは半年前や1年前より高まっている」
「マイナス金利政策は間違っていない」
「小さな政策変更を会合の度にやるのは避けた方がいい。乱発すべきではない」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

菅義偉官房長官

「市場の動きを引き続き注視」
「為替水準の動向を緊張感を持って注視していく」
「必要に応じて適切な対応を取る」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

安倍晋三首相(一部通信社が伝える)

「競争的な通貨安は避けなければいけない」
「独断的な為替介入は控える必要」
「特定の為替水準についてコメントしない」

《オセアニア》

オーストラリア準備銀行(RBA)声明

「理事会は現在の金融政策が適切なままであると判断」
「インフレは極めて低いまま」
「インフレは今後1-2年は低水準にとどまる公算が大きい」
「豪ドルの上昇が経済の調整を複雑化される可能性」
「豪ドルは最近幾分上昇した」

《欧州》

ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事

「世界経済は危機にはないが、回復は緩慢で脆弱。下振れリスクは増している」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁

「ファンダメンタルズは原油価格の状況を背景に悪い」

《米国》

エバンズ米シカゴ連銀総裁(香港で講演)

「今年2回の利上げが適切だろう」
「FRBの金利の経路はデータ次第」
「インフレ率の回復が持続的なものかどうか述べるのは時期尚早」
「利上げの時期はデータ次第」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁

「大きすぎて潰せないリスクは依然として残っている」

まとめ

深刻な円高傾向が続いている。

ドル円は2014 年10 月末以来の安値に突入ということで、
足元の警戒感が止まない中今後どういった動きになるのか。

日銀による追加緩和期待が高まる中、
安倍首相からは独断的な介入は控えるべきといった発言もあり情報が交錯している。

ここまで来ると、口先介入がちらほら見られるはずなので
しばらくはそれら一言一言に注視する必要がありそうだ。

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