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2016/04/06 止まらない円高

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2016/04/06 止まらない円高

マーケットのポイント

新年に入ってからというものの、円高の流れが止まらない。
今日も依然として円の需要は衰えず買いが進行した。

少し奇妙なのは、円が買われている理由がいまいち明確でないという点だ。

今日は原油価格が続伸、日経平均株価こそ小幅な下落を見せたものの
世界の株価も比較的堅調で総じて見ればリスクオンの展開だった。

そんな中でも円が買われ続けてたのはいまいち腑に落ちずといった感じで、
市場による投機的な狙いもあるのかもしれない。

一部では「日銀の介入可能性は低い」という見方が広がっている他、
先日は安倍首相から円高容認とも取れる発言も見られたりと、
こういったものが円の下値を支えている可能性も拭えない。

ドル円は当面の節目であった110円を明確に割り込み、
2014年10月31日以来の安値を更新した。

注目が集まっていたFOMC議事録が思ったよりもタカ派でなかったことなどもドル円の上値を抑える要因となった。

主要通貨の強弱関係

強通貨→AUD、JPY、CAD  弱通貨→GBP、USD、CHF

ドル(USD)

東京時間のドル円は新規材料に乏しく動意に欠ける展開。
前日に大きく下落していた反動もあった。

欧州時間に入るとドルは対ユーロ・対ポンドを中心に上昇。
もっとも、同時に円高も進行していたことからドル円はレンジ内での動きにとどまった。

その後NY時間に入るとドルは弱含み、
ドル安・円高の地合いとなり上値を切り下げた。

FOMC議事録の発表も控えていたため一巡後は下げ渋る場面も見られたが、
議事録の内容が主っていたほどタカ派でなかった事から依然として戻りは鈍い展開となった。

ユーロ(EUR)

ユーロドルは一進一退といった形。

欧州時間から米中長期金利が持ち直す中でドル高が進行し一時日通し安値を付けるも、
NY時間にドルが反落したことにより大幅反発。

その後は方向感が出なくなり、どっちつかずの動きとなった。

一方でユーロ円はドル円と同様、円高進行に伴い上値の重い展開が続いた。

ポンド(GBP)

ポンドは引き続き軟調。
EU脱退の是非をめぐり売られやすい地合いにある。

特に対円での下落が目立ち、
ポンド円は直近の安値である2/22以来の安値を付けた。

資源国通貨(AUD、NZD、CAD)

この日の資源国通貨は総じて強気の展開となった。
原油在庫が予想外の減少となったことが支援材料。

EIA週間在庫統計によれば、原油在庫は490万バレル減少と
市場予想の320万バレル増加に対するサプライズとなった。

一方でガソリン在庫は140万バレル増加と市場予想である100万バレル減少を上回る結果となったが、
原油在庫の減少が好感され原油価格は上昇、資源国通貨全般に買いが入った。

特に豪ドルは中国3月民間サービス業PMIが51.2から52.2へ、総合PMIも49.4から51.3へ改善したことも
支えとなりこの日最も強い通貨となった。

主な経済指標

≪アジア時間≫

10:45 3月Caixinサービス部門購買担当者景気指数(PMI) 結果:52.2(前回:51.2)

≪欧州・NY時間≫

15:00 2月鉱工業生産(前月比) 結果:-0.5%(予想:-1.8%)

20:00 MBA住宅ローン申請指数(前週比) 結果:26.7万件(予想:27万件)

主な要人発言

《アジア》

菅義偉官房長官

06日11:20
「(リーマン・ショック以来の事態発生)思っていない」

06日16:33
「(為替介入の可能性について)為替市場を緊張感を持って注視し、適切に対応したい」

《米国》

メスター米クリーブランド連銀総裁

07日01:21
「2016年は段階的な緩和解除が適切に」

07日01:25
「政策は立ち遅れていない。長く待ちすぎるのはリスクがある」
「FRBの政策はしばらくの間緩和的なままだ」
「米経済は今年穏やかに2.25-2.5%成長する」

07日02:01
「追加緩和の必要性は予想していない」

07日02:46
「当局は金利見通しで市場と完全な一致を望んでいない」

ブラード米セントルイス連銀総裁

07日04:11
「インフレ期待を懸念している」
「FOMCが決めることを予想したくない」
「FRBはデータ次第であることで一致している」

07日04:24
「インフレ期待が上昇すれば利上げ支持も可能」
「ドルは米経済に対するリスク」

07日04:39
「上方向のリスクがいくらか存在する」
「必要であればバランスシート活用の可能性もある」

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

「多くのメンバーが次の引き締めのステップの前に待つことが賢明と述べた」
「幾人かの当局者は4月利上げに反対、一部は賛成」
「多くのメンバーが世界経済や金融状況が米経済見通しにとってかなりの下サイドのリスクをもたらすと指摘」
「メンバーは3月会合で4月利上げの可能性について視野に入っていると述べた」
「ジョージ総裁、利上げ先送りは目標を弱体化させると指摘」
「2人は3月の0.25ポイント利上げが適切と判断」
「幾人かは世界ディスインフレを物価の下振れリスクと判断」
「一部は持続的なインフレ上昇を予想、しない当局者も一部に」
「弱い世界経済、ドルをさらに押し上げる可能性も」
「世界の状況が米国の見通しにリスクを及ぼすと判断」

全体的に見ればややタカ派の内容と取れるが、
特にサプライズもなかったことでドルは上値を伸ばすに至らなかった。

いくつかの議題に関し、
メンバー間で意見の相違があることが示唆されている。

今後もFed高官の発言1つ1つには注意する必要がありそう。

まとめ

依然として円高傾向が続いており、
クロス円通貨の中にも節目とされていたラインを割り込むものもちらほら出てきた。

いつまでこの傾向が続くのかは定かではないが、
日銀による介入可能性が疑問視される中でしばらくは円高の流れが続きそう。

特に節目近くでは神経質な動きとなることが多いので注意したいところ。

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