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2016/04/07 ドル円続落、黒田バズーカ2の上昇分を完全に失う

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2016/04/07 ドル円続落、黒田バズーカ2の上昇分を完全に失う

マーケットのポイント

本日も引き続き円高トレンドは継続の様子。

東京時間には日経平均株価が小幅に反発するも、
先日から続く円高ムードは止まず。

財務省幹部や菅官房長官から「場合によっては必要な措置をとりたい」
などといった円高けん制発言が見られたものの反応は限定的で、
根強い円買い意欲の中、ドル円を中心にクロス円は全面安となった。

海外時間に入ると、それまで比較的堅調に推移していた原油先物価格が一転下落。
欧州株も軟調に推移する中でさらに円買いが進行した。

ドル円は一時、2014 年10 月27 日以来の安値となる107.67 円まで下値を伸ばした。
これにより、2014年に実施されたQQE2後の上昇分を完全に失う形となった。

各主要通貨の強弱関係

強通貨→JPY 弱通貨→AUD,NZD、GBP

ドル(USD)

ドル円は相変わらず売りが優勢となった。
高官による口先介入がちらほら見られるが、流れを止めるには及ばず。

東京時間からNY時間にかけて日通し下落トレンドは続き、
日銀によるQQE2上昇分を完全に失う結果となった。

ユーロ(EUR)

ユーロドルはこの日も目立った方向感は出ず。
総じて円絡みの取引が中心となっており動きにくいようだ。

アジア時間午後から欧州時間の入りにかけては原油安や米中長期金利の低下に伴うドル売りが強まったことで
一時は10月15日以来となる1.14ドル台まで高値を伸ばす場面も見られたが、
その後はドルの買い戻しが進み上昇分を失った。

ECB高官から追加緩和の可能性を示唆する発言が相次いで見られたことも相場の重しとなった。

ユーロ円は続落。
円高トレンドに要人発言も加わりキツい下げとなった。

ポンド(GBP)

ポンドは引き続き軟調。

ポンド円は2013年8月以来となる151円台に突入し、
新たに安値を更新する形となった。

ポンドドルもその日トータルでは下落する形となったが、
一時ドル売りが進行した影響もありポンド円に比べれば下落幅は狭い。

資源国通貨(AUD、NZD、CAD)

資源国通貨は全般弱含み。
欧州時間の入りから原油先物が下落したことが背景にある。

リスクオフ局面の中、
特に対円を中心に売りが優勢となった。

主な経済指標

《アジア時間》

重要なものは特になし

≪欧州・NY時間≫

21:30 米新規失業保険申請件数26.7万件 予想(27万件程度)より強い

21:30 2月カナダ住宅建設許可、15.5%増 予想(4.0%増)上回る

主な要人発言

《アジア》

黒田東彦日銀総裁

07日09:26
「景気は基調としては緩やかな回復を続けている」
「新興国減速の影響などから輸出・生産に鈍さが見られる」
「生鮮食品を除く消費者物価はゼロ%程度で推移する」

07日09:28
「物価目標実現に必要な場合は量・質・金利の3次元で追加緩和措置」
「2%物価目標実現目指し、安定持続に必要な時点まで緩和継続」

安倍晋三首相(TPP)

07日10:34
「米政府はTPP早期発効目指していると認識」
「率先して動き、早期発効の機運高めたい」

菅義偉官房長官

07日11:19
「為替の過度な変動は悪影響を与えるもの」
「場合によっては必要な措置をとりたい」

07日16:22
「(為替)緊張感を持って注視し、場合によっては必要な措置」

《米国》

ブラード米セントルイス連銀総裁

07日07:43
「米労働市場は劇的な改善を示している」
「米実質GDPの伸びは依然として低い」

カプラン米ダラス連銀総裁

07日09:14
「インフレある程度前進している」
「インフレ目標の達成には一定の期間が必要と見込んでいる」
「FRBは忍耐強く、段階的に利上げをするべき」

07日09:18
「FRBの利上げは継続的、慎重、段階的となる見通し」
「3月FOMC以降のデータは底堅い景気を示している」

07日10:21
「次の利上げ時期について憶測をすることはない」
「FRBは外部のぜい弱性を認識する必要がある」

≪欧州≫

コンスタンシオ欧州中央銀行(ECB)副総裁

07日16:33
「ECBは物価安定のために必要なあらゆる措置を取る」

欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨

07日20:31
「3月により急激な利下げを検討していた」

07日20:34
「マイナス金利の適用除外の導入を協議した」
「現段階でマイナス金利の適用除外は正当化されない」
「マイナス金利の適用除外スキームは複雑過ぎる」

ビスコ・イタリア中銀総裁

07日21:41
「低金利は銀行にとって打撃となるが、成長やインフレにとっては必要」
「金融政策は依然として効果的」
「ユーロ圏の低インフレは経済のたるみや高い失業率によるもの」

ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事

07日22:22
「IMFは世界成長見通しを少し引き下げる可能性」

ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁

07日23:03
「ユーロ圏の回復は緩やかなペースで進んでいる」
「ECBの決定は通貨への信頼維持を支援する」

欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのスメッツ・ベルギー中銀総裁

07日23:46
「ECBは必要ならショックに対応する手段ある」
「さらなる金利引き下げという扉は閉じていない」

ECB議事録の中ではインフレ率の下振れを懸念した内容が多く含まれており、
ハト派バイアスを依然として維持していることが確認できる結果となった。

まとめ

引き続き円高傾向が続き、
日通しリスクオフ相場となった。

政府関係者の円高けん制発言がちらほら見られるものの相場の反応は限定的で、
事態の深刻さを物語っている。

ここ最近のユーロは目立った方向感が出にくい状態であったが、
公表されたECB議事録からはハト派の継続スタンスが見られる結果となった。

ECBメンバーからもインフレ率の下振れに対する懸念の声が上がっており、
今後の方向性を見極めるうえで注視したいところだ。

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