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2016/04/09 円、一時巻き戻されるなどやや神経質な動き

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2016/04/09 円、一時巻き戻されるなどやや神経質な動き

マーケットのポイント

本日は金曜日ということでポジション調整といった感じの動きに終始した印象を受けた。

アジア時間には連日にわたり独歩高となっていたJPY(円)が主要通貨に対して反落。
朝から連続して政府関係者による円高けん制発言が相次いだことなどが要因となった。

菅官房長官の他、今までノーコメント姿勢を貫いていた麻生財務相の口から

「(為替)一方向に偏った動きが見られるのは確か」
「緊張感を持って見守っているところだが、場合によっては必要な措置をとる」

などと伝わると円買いポジションの巻き戻しが進行。
前日107円台まで下落していたドル円は一時109円台を回復した。

もっとも、そこから強気な流れにつながるとまではいかず海外時間に入ると失速。
あくまでもポジション調整の域を出ず、その後はじりじりと上値を切り下げた。

引けにかけては材料難の中、ほぼ全ての通貨が方向感に欠けるなど
金曜日らしい展開となった。

この日はFed高官による発言が数件あったものの、
強弱入り混じった内容が見られ依然としてドルの方向性は曖昧。

とはいえ、深刻化する円高の影響を受け
目先のドル円は引き続き弱気な流れが続きそう。

各主要通貨の強弱関係

強通貨→CAD、AUD 弱通貨→USD、JPY、EUR

ドル(USD)

アジア時間に円高けん制発言が相次いで出たことを受け、
先日から続落していたドル円は一時巻き戻しが入った。
日経平均、原油先物価格が上昇したことも相場の支援材料。

もっとも、あくまでポジション調整の動きにとどまり
海外時間には上昇分を打ち消された。

原油先物価格の上昇に伴い対資源国通貨でドルが弱含んだことなどが重しとなり、
引けにかけてじわじわと上値を切り下げていった。

ユーロ(EUR)

ユーロドルは一時、節目である1.14ドル台に乗せる場面もあったが、
引けにかけては上値を切り下げて反落するなど全体で見ればレンジ相場に収束した。
4月に入ってから依然として円絡みの取引が中心となっていることからなかなか方向感の出ない展開が続いている。

ユーロ円はおおむねドル円と同様の動き。
アジア時間の円高けん制発言をきっかけに一時上昇する場面も見られたが、
その後は再び上値を切り下げる展開となった。

ポンド(GBP)

ポンド(GBP)は強弱入り混じるやや神経質な動きとなった。

ポンド円は他クロス円通貨と同じく、アジア時間の円高けん制発言を受け上昇するもその後は反落。
引けにかけて軟調な展開が続いた。

一方でポンドドルは同時にドル安が進行していた影響もあり、
比較的堅調な推移を見せた。

なお、日本時間夕方に発表された2 月英鉱工業生産は市場予想よりも弱い結果となり、
ポンド安が進行する要因の一つとなったと思われる。

資源国通貨(AUD、NZD、CAD)

この日の資源国通貨は総じて強含み。
特にカナダドル(CAD)はこの日最も伸長した。

カナダ雇用統計の結果が非常に良好なものとなったことで原油先物価格が上昇。
それに付随する形で対ドルを中心として全般的に資源国通貨の買いが進行した。

主な経済指標

《アジア時間》

08:50 2月経常黒字、2兆4349億円 予想(2兆323億円前後)より強い

≪欧州・NY時間≫

17:30 2月英鉱工業生産、予想(0.1%上昇)下回る 前月比0.3%低下

17:30 2月英貿易収支、119.64億ポンドの赤字 予想(121億5700万ポンドの赤字)より弱い

21:15 3月カナダ住宅着工件数、20.43万件 予想(19万件)上回る

21:30 3月カナダ新規雇用者数、4.06万人増 予想(1万人増)上回る ※失業率は7.1%と市場予想の7.3%より強かった

※2英鉱工業生産は市場のコンセンサスを大きく下回ったことで、同期のGDP見通しに下振れリスクが生じることを示唆

主な要人発言

《アジア》

石原伸晃経済再生担当相

08日08:48「(円高で)荒い動きになっている」「(円高)投機などの動きを政府として注視する」

麻生太郎副総理兼財務・金融相

08日08:54「為替相場は一方向に偏った動き」「場合によっては必要な措置を取る」「為替相場の急激な変化を最も望まない」「急速な円高も円安も望ましくない」

石原伸晃経済再生担当相

08日09:30「円高の原因になる日本経済の大きな変動はない」

菅義偉官房長官

08日10:05「(為替について)緊張感を持って注視し、場合によっては必要な措置」「(為替について)一方的に偏った動きが見られている」

李克強中国首相

08日20:19「第1四半期の中国経済、改善の兆候表れている」「中国経済の改善の基盤はしっかりしたものではない」

《欧州》

メルシュ欧州中央銀行(ECB)専務理事

08日17:24「ECBはユーロ安を目指していない」「ECBはマイナス金利の複雑性を認識している」

《米国》

ウィリアムズ米サンフランシスコ連銀総裁

08日04:30「年内に少なくとも2回の利上げを支持できる」「見通しに対するリスクは安定している」

08日05:58「FRBが目標に近く到達すると楽観」「利上げは緩やかに、時期はデータ次第」

イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長

08日07:05「米経済はゆっくりだが確実に回復」「米国は完全雇用に近い」

08日07:08「国内の強さが米経済成長を促進」「いかなる雇用指標も改善を示している」「米労働市場に若干のたるみ」「世界成長は比較的弱い」

08日07:16「金融政策は事前に定められたコースにない」「段階的な利上げが適切」「FRBにドル相場の目標はない」

08日07:18「ドル高が経済への圧迫を生み出した」

08日07:20「経済は一段の利上げに向けた軌道にある」「国内経済の進展に満足しており、一部にインフレ上昇の兆候がみられる」

ジョージ米カンザスシティー連銀総裁

08日09:15「FRBは利上げを遅らせるべきではない」「低金利の維持は金融安定にリスク」

08日09:19「米経済は2%近くの成長継続」「米経済は完全雇用に近い」

ダドリー米ニューヨーク連銀総裁

08日21:36「インフレや成長リスクは若干下向き」「海外の成長見通しには著しい不透明感」「ここ数カ月での私の見通しに対して基本的な変化はない」

08日22:01「世界見通しは不透明感の源であり、米国にとってリスク」

08日22:14「日本と欧州の景気刺激策を支持すべきだ」「ドル高の問題は過去数週間で弱まった」「FOMCは政策決定でドル高を考慮する」

※今まで円高局面でノーコメント姿勢だった麻生財務相が口先介入したことで、アジア時間には円買いポジションの巻き戻しが起こった。

まとめ

多少の乱高下こそあったものの、全体で見れば一定幅のレンジ内での動きに収まる通貨が多く、
金曜日らしい動きであったといえる。

アジア時間に相次いで政府関係者による口先介入が見られたように、
今後も進行するであろう円高局面においてポジションを取る上では注意が必要になりそう。

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