1. 経済指標と金融政策で勝つFX攻略サイト
  2. マーケットコメント
  3. ≫2016/04/28-29 噂で買って事実で売る

2016/04/28-29 噂で買って事実で売る

LINEで送る
Pocket

2016/04/28-29 噂で買って事実で売る

マーケットのポイント

この週末は文字通り波乱の展開となった。

先週、『日銀が金融機関への貸出にもマイナス金利適用を検討』といった旨の報道が伝えられ、
ここ数日間は追加緩和期待の高まりからJPY売りが進行しクロス円通貨は堅調な推移を見せていた。

もっとも、28日(木)のお昼頃、その予想に反し日銀が追加緩和を見送ったことがわかると
市場は一気に失望感に包まれることとなり、JPYは急上昇。

USD/JPYを主導にクロス円通貨は暴落し、まさに「噂で買って事実で売る」という相場格言を体現する結果となった。

先日の観測報道に関し市場が異常なほどの反応を見せていたこともあり、
その失望の大きさは計り知れないものであったことがチャートからうかがえる。

29日(金)は日本が祝日で取引が薄い中にもかかわらず円高基調は依然として根強く、
USD/JPYは海外時間にかけて上値を切り下げ続け2014 年10 月以来の安値となる106.27 円まで下落した。

各主要通貨の強弱関係

通貨強弱

(28日)JPY>NZD>CHF>GBP>AUD>CAD>EUR>USD
(29日)JPY>EUR>CHF>NZD>GBP>USD>CAD>AUD

ドル(USD)

USDは軟調。
日銀が追加緩和を見送ったことで特にJPYに対して売られやすい地合いにある。

週末にかけて発表された米経済指標にやや弱気のものが多く、
利上げに対する見通しが弱まったことなども相場の重しとなっている。

USD/JPYは2014 年10 月以来の安値圏にまで突入しており、
今後は介入警戒感も漂いそうな中で神経質な動きとなりそう。

ユーロ(EUR)

EURは強弱まちまちといったところ。

USDが売られやすい中でEUR/USDは上昇し、
4月12日につけた年初来の高値に差し迫っている。

一方でEUR/JPYは日銀に対する失望感から下落がキツイなど明確に動きが分かれている。

ポンド(GBP)

GBPは中立。
特段材料も無く基本的にJPYやUSDの動きに左右される展開が続いている。

なお、英国のEU脱退に関しては残留派がやや優勢のよう。

資源国通貨(AUD、NZD、CAD)

資源国通貨はおおむね弱含み、対JPYと対EURを中心に下落が続いた。

特にAUDは先日発表されたCPIが弱い結果となったことから利下げ期待が高まり、
来週のRBA政策金利発表に向けた思惑売りが優勢となっている。

主な経済指標 (28日)

≪アジア時間≫

06:00 NZ準備銀、政策金利2.25%に据え置き 予想通り

08:30 3月全国消費者物価指数、前年比0.3%低下 予想(0.2%低下)下回る

08:50 3月鉱工業生産速報、前月比3.6%上昇 予想(2.8%上昇)上回る

12:00頃 日銀、マネタリーベース年間80兆円増、当座預金金利▲0.10%を維持

≪欧州・NY時間≫

16:55 4月独失業者数、1.6万人減 予想より強い 同時に発表された4月の失業率は6.2%と市場予想平均の6.2%と同じだった。

18:00 4月ユーロ圏消費者信頼感指数、マイナス9.3 予想通り

21:00 4月独CPI速報値、前月比0.2%低下 予想通り

21:30 米新規失業保険申請件数25.7万件 予想(213万6000人)より強い

21:30 1-3月期米GDP速報値、予想(0.7%増)下回る前期比年率0.5%増

主な経済指標(29日)

≪アジア時間≫

07:45 3月NZ住宅建設許可件数、前月比9.8%減

10:00 4月NBNZ企業信頼感、プラス6.2に改善、前回のプラス3.2から改善した。

10:30 1-3月期豪卸売物価指数、前期比0.2%低下

≪欧州・NY時間≫

14:30 1-3月期仏GDP速報値、前期比0.5%増 予想(0.4%増)上回る

15:00 3月独小売売上高、予想(0.4%)下回る 前月比1.1%低下

18:00 1-3月期ユーロ圏GDP速報値、前期比0.6%増 予想(0.4%増)上回る

18:00 4月ユーロ圏HICP、0.2%低下 予想(0.1%低下)下回る

18:00 3月ユーロ圏失業率、10.2% 予想(10.3%)より強い

21:30 3月米PCE、前月比0.1%増 予想(0.2%増)下回る

21:30 2月カナダ国内総生産、予想(0.2%減)上回る 前月比0.1%減

21:30 3月カナダ鉱工業製品価格、前月比0.6%低下、市場予想平均の前月比0.5%上昇に反して低下した。3月の原料価格指数は前月比4.5%上昇と、市場予想平均の前月比3.7%上昇を上回った。

22:45 4月シカゴPMI、予想(52.6)下回る50.4

主な要人発言

《アジア》

麻生財務相

30日深夜 「一方的で偏った投機的な動きに極めて憂慮している」「投機的な動きに対して、必要に応じて対応する」

《欧州》

プラート欧州中央銀行(ECB)専務理事

29日07:13「マイナス金利を無制限に引き下げることはできない」「我々は新たな手段を議論すべきではない」

バイトマン独連銀総裁

29日18:13「ECBの拡張的な政策は妥当」「デフレリスクは限定的」「低金利政策からの脱却には構造改革が必要」

《米国》

カプラン米ダラス連銀総裁

29日19:35「1-3月期のGDP速報値には失望」「FRBは金融政策を漸進的かつ辛抱強く引き締めるべき」「FRBは中期的にインフレ目標を達成できると自信」

29日21:04「第2四半期のデータが改善すればFRBは一段の行動を取るべき」

29日23:38「GDPと雇用が一致すれば利上げを提唱する」「ブレグジット(英国のEU離脱)は6月の金利決定において要素となる」「英国がEUを離脱しない可能性が高い」

29日23:39「日銀の行動は日本の構造問題を解決しない」

29日23:41「政策かい離の拡大はドルを強くする」

まとめ

GWを前に大荒れの展開となってしまった市場。
日銀に向けられた期待がいかに大きかったかがうかがえる。
失望感の中で今後の相場がどこまで下がるのか。

一方で米政府が29日に発表した報告書において日本の為替政策を監視対象にしたことに関し、
麻生財務相は「(為替介入など)我々の対応を制限することは全くない」
「投機的な動きに対して、必要に応じて対応する」
と述べるなど、介入警戒感も高まりつつある。

目先の投機的な動きに逆らうべきではないだろうが、
神経質な動きになりそうなのは間違いないので注意が必要になりそう。

LINEで送る
Pocket

コメント

この記事へのコメントはありません。

コメントする


※メールアドレスは公開されません。