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2016/06/16 日銀会合据え置きで全面円高

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この記事の目次
マーケットのポイント
各主要通貨の強弱関係
主な経済指標
主な要人発言
まとめ

マーケットのポイント

本日は日銀会合が据え置きとなり具体的な緩和策が取られなかったことで急速にJPYが買われ、全面的な円高相場となったのが特徴的だった。

市場の事前予想は据え置きだったものの、
一部では根強い緩和期待もあったことで失望感の中で買い戻しの勢いは強烈となった。

クロス円通貨は軒並み下落し、多くの主要通貨が年初来の安値を更新した。

もう一つは残留支持派であった英国会議員が銃撃を受けて殺害され、
国民投票が延期になるのではないかという噂が広がりGBPが引けにかけて大きく買い戻されたのも注目点。

各主要通貨の強弱関係

JPY>NZD>USD>GBP>EUR>CHF>CAD>AUD

ドル(USD)

USDは強含み。

日銀会合が据え置きとなりリスクオフ局面となる中で対資源国通貨を中心に買いが強まった。
またBrexitリスクが高まる中でのEUR売りに対しても上昇した。

もっとも、この日は全面円高となったことでJPYに対しては下落し、
106円ちょうどくらいからスタートしたUSD/JPYは一時103.55円へ急落するなど著しい下げとなった。

ちなみにこれは年初来の安値であり、依然として下値を探る展開となっている。
なお、米国指標は強弱まちまちとなり反応は限定的だった。

ユーロ(EUR)

EURは中立~やや弱い。
英国のEU脱退をめぐる懸念の中で売られやすい通貨となっている。

特にJPYとUSDに対しての下落が目立ち、
EUR/JPYは前日に続き大きく値を下げた。

ポンド(GBP)

GBPは中立~やや強い。

Brexitリスクに加え日銀会合が据え置きとなったことでGBP/JPYを中心に弱含んだものの、
海外時間に残留支持派の英国会議員が銃撃により殺害されたという報道を受け、
国民投票が延期になるのではという噂の中で買い戻されるなど荒い動きとなった。

資源国通貨(AUD、NZD、CAD)

資源国通貨はおおむね軟調。

リスクオフ局面でリスク通貨は売られやすい流れとなった。
NZDのみ。GDPが強い結果となったことで強含む場面も見られた。

なお、豪州雇用統計はヘッドラインの数字に関しては予想を上回る強い結果となったものの、
内訳としては非正規雇用者の増加となっておりポジティヴ視にはつながらず、発表直後に一瞬買いが優勢となった後は下落へ至った。

主な経済指標

≪アジア時間≫

07:45 1-3月期NZ・GDP、予想(0.5%増)上回る前期比0.7%増

08:50 6月5-11日分の対外中長期債8678億円取得超

10:30 5月豪新規雇用者数、1.79万人増 予想(1万5000人増)上回る

11:45 日銀、マネタリーベース年間80兆円増、当座預金金利▲0.10%を維持

≪欧州・NY時間≫
16:30 スイス、政策金利マイナス0.75%に据え置き 予想通り

17:30 5月英小売売上高、予想(0.2%上昇)上回る 前月比0.9%上昇

18:00 5月ユーロ圏HICP、0.1%低下 予想通り

20:00 英中銀、政策金利0.50%に据え置き 予想通り

21:30 6月フィリー指数、予想(プラス1.0)上回る プラス4.7

21:30 5月米CPI、前月比0.2%上昇 予想(0.3%上昇)下回る

21:30 米新規失業保険申請件数27.7万件 予想(27万件程度)より弱い

21:30 4月対カナダ証券投資、155.2億加ドル買い越し

21:30 1-3月期米経常収支、1247億ドル赤字 予想(1250億ドル程度の赤字)より強い

23:00 6月NAHB住宅市場指数、60 予想(59)上回る

主な要人発言

《アジア・オセアニア》

イングリッシュ・ニュージーランド(NZ)財務相

16日06:19「RBNZのインフレ見通しは信頼できる」「NZにデフレのリスクは見られない」「米国の成長路線が続けばNZドルは下落するだろう」
菅義偉官房長官

16日11:32「為替の投機的動きが継続することを緊張感もって注視し、必要なら対応」

16日16:18「金融政策は日銀が判断されたこと」「為替に急激な投機的な動きが見られている」「必要なときはしっかり対応」

16日16:19「投機的な動き継続することないようこれまで以上に注視」

16日16:22「日銀には引き続き物価目標実現に努力を期待」「政府は日銀と緊密に連携して対応」

黒田東彦日銀総裁

16日15:31「景気は基調としては緩やかな回復を続けている」

16日15:35「物価2%程度達するのは2017年度中になるとみている」「金融市場は世界的に不安定な動きが続いている」「今後も毎回会合でリスク点検し必要なら躊躇なく追加緩和」

16日15:40「これまでのところ国債買い入れは円滑に行われている」「英国民投票で市場も揺れている」「海外中央銀行と緊密に意見交換行っている」

16日15:47「マイナス金利は金融機関の収益に悪影響を与えていない」

16日15:51「為替を含め市場の動きに十分留意し注意したい」「必要なら躊躇なく対応」「ファンダメンタルズを反映しない円高は好ましくない」

16日16:05「行き過ぎた為替の動きは適当ではない」「為替の物価に対する影響はやや時間をかけて出てくる」
《欧州》

スイス国立銀行(SNB)声明

16日16:30「SNBは必要に応じて為替市場で引き続き活動する」

16日16:30「スイスフランは依然として著しく過大評価されている」

16日16:34「2016年のGDPは1.0-1.5%の見通し(前回は1.0-1.5%)」「2016年のCPIはマイナス0.4%の見通し(前回はマイナス0.8%)。2017年は0.3%(前回は0.1%)。2018年は0.9%(前回は0.9%)」
欧州中央銀行(ECB)月報

16日17:02「必要なら責務の範囲内で全ての手段を使う」「最近の措置からの刺激は更なる影響をもたらすだろう」

ジョーダンスイス国立銀行(中央銀行、SNB)総裁

16日17:02「著しいリスクが残っている」「英国の状況を注視しており、必要なら対応する」

16日17:52「ブレグジットは基本シナリオにない」「必要に応じてブレグジットに関して政策を調整する可能性」「スイスフランは多くの要因に影響を与える」

16日18:16「もう1度の利下げは可能」「ゼロを下回る金利のネガティブな影響は認識している」

ノボトニー・オーストリア中銀総裁

16日18:48「ECBはブレグジットの場合流動性を供給する用意がある」「ブレグジットは金融センターとしてのロンドンの立場を悪化させるだろう」

英中銀金融政策委員会議事要旨

16日20:00「0.50%の政策金利の据え置きを9対0で決定。資産買い入れプログラムの規模の維持を9対0で決定した」

16日20:03「英国民投票の結果が金融市場や世界市場にとって最も緊急のリスク」「EU離脱の場合、ポンドは一段と下落する可能性が高い」

《米国・カナダ》

ポロズ・カナダ銀行(中央銀行、BOC)総裁

16日08:41「エネルギー投資に一段の下振れリスクが見られる」

まとめ

日銀が据え置きとなったことで全面円高が進行した本日だが、
個人的にはここまで円買いが進行するとは思わなかった。

Brexitを前に下手な策を撃ち万策が尽きるようなリスクを取るとは考えにくかった。

しかしながらそれでも市場はここまでの反応を見せる辺り、
それだけ世の中にリスク要因がはびこっている現状を痛感させられる。

残留を指示していた英国議員が銃撃を受けて殺害されるなど、
国民投票を目前に過激な動きも広がりつつある。

ここしばらくはかなり慎重に相場を見て行きたい。

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