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2016/07/21 黒田日銀総裁がヘリコプターマネー完全否定との報道から円買い戻しへ

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2016/07/21 黒田日銀総裁がヘリコプターマネー完全否定との報道から円買い戻しへ

マーケットのポイント

本日は先週から軟調基調だったJPYが急速に買い戻しへと向かったのがポイントの相場となりました。

アジア時間早朝には日本の経済対策の規模が20兆円を超える可能性との報道が流れたことでJPYが売られ、USD/JPYは目先のストップを巻き込みながら107円台半ばまで上昇するなど底堅い動きとなりました。

USDJPY5m0721

その後もヘリマネなどへの期待感から全般JPY安が継続したものの、日本時間の夕方に黒田総裁から「ヘリコプターマネーの必要性も可能性も無い」と完全否定するインタビュー記事が明らかになると急速に買い戻しが優勢に。一気に反落し105円台半ばまで値を下げました。

しかしながらインタビューが6月中旬のものであったことがその後わかると直近の状況に対する姿勢ではないとの見方から急反発。もっとも、欧米時間にかけては米金利の低下や株安などを背景に戻り売りの意欲も強く上値の重い展開となりました。

その他通貨で見ると、「インフレ率を中銀目標に戻すため一段の緩和が必要となる公算が高い」「NZドルの下落が必要になる」などハト派な見解をRBNZが示したことでNZDの弱さが目立ちました。

《各指数》

各主要通貨の強弱関係

JPY>AUD>GBP>CHF>EUR>USD>CAD>NZD

ドル(USD)

USDは弱含み。この日はJPYが独歩高となったことで対価としてのUSD売りが強まりました。

NY時間に発表された経済指標は強弱まちまちでしたが、米金利の低下・株安に伴い上値の重い展開となりました。

ユーロ(EUR)

EURは中~やや弱い。

ECB政策金利発表は予想通り据え置きにとどまったものの、その後のドラギ総裁が具体的な緩和策を口にしなかったことから買い戻しが強まりました。もっとも、中長期的な緩和バイアスが払拭されるわけではなく上昇は限定的となり、一巡後は当初の上昇分を打ち消し反落しました。

ポンド(GBP)

ポンドはやや強含み。

アジア時間早朝にJPY売りが加速した流れに伴いGBP/JPYを主導に買いが進行しました。もっとも、上げが強かっただけにヘリマネ否定インタビュー記事が流れた後は急落するなど上昇分を打ち消しました。

6月小売売上高が予想より弱かったことも欧米時間におけるGBP安の要因でしょう。

資源国通貨(AUD、NZD、CAD)

資源国通貨は強弱まちまち。

原油の下落を背景にCADは弱含んだ一方、AUDは鉄鉱石価格の上昇に伴い買いが集まりました。

なお、NZDはアジア時間早朝にRBNZからハト派トーンの声明が出たことでこの日最も弱い通貨となりました。

主な経済指標

≪アジア時間≫

特に無し

≪欧州・NY時間≫

17:30 6月英小売売上高、予想(0.6%低下)下回る 前月比0.9%低下

20:45 欧州中銀、政策金利0.00%で据え置き 予想通り

21:30 7月フィリー指数、予想(プラス4.7)下回る マイナス2.9

21:30 米新規失業保険申請件数25.3万件 予想(26万5000件程度)より強い

23:00 6月米中古住宅販売件数、予想(548万件程度)上回る557万件

主な要人発言

《アジア・オセアニア》

黒田東彦日銀総裁(BBCラジオが報じた)

21日17:14「日銀はデフレマインドを根絶するために断固たる決意」

21日17:18「マイナス金利導入はリスク未然防止と勢い維持のため」

21日17:34「ヘリコプターマネーは必要ないし、可能性もない」

《欧州》

ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁

21日21:34「市場のストレスは収まった」「景気回復は継続するだろう」

21日21:35「金利を現在の水準もしくはより低い水準で長期間維持する」

21日21:37「ECBは全ての進展を注視している」「ECBは必要に応じてすべての手段を活用する」

21日21:37「QEは少なくとも2017年3月まで継続する」「QEはインフレの調整が持続的なものになるまで続ける」

21日21:41「ユーロ圏の成長リスクは下向きに傾いた」「インフレは今後数カ月、非常に低い水準を維持する」「インフレは今年の遅くに持ち直すだろう」「インフレは2017年と2018年にさらに持ち直すだろう」

21日21:45「英EU離脱は回復にとって向かい風」「構造改革が強化される必要がある」

21日21:46「ユーロ圏の財政スタンスは2016年に穏やかに拡大し、2017年や2018年にニュートラルとなる」

21日21:50「初期の調査はインフレに関してBREXITの大きな影響がないことを示唆」

21日22:04「公的資金による不良債権処理支援は例外的状況では可能である」

21日22:06「量的緩和の縮小について議論していない」

《米国・カナダ》

クガニャゴ南アフリカ準備銀行(中央銀行、SARB)総裁

21日22:37「CPIや成長見通しを懸念」「追加引き締めを遅らせる余地がある」「利上げや利下げについて議論しなかった」

メイ英首相

22日03:12「欧州連合(EU)離脱交渉に向けて時間をかけて準備する」

ルー米財務長官

22日04:32「今は2008-09年のような協調行動の時ではない」

まとめ

やはりか、といった感じでしょうか。

ヘリコプターマネーへの期待感から独歩安となっていたJPYが黒田総裁の完全否定インタビュー記事が流れたことで一気に買い戻しへと向かいました。過去のものとはいえ、その語気は強くそうそう簡単にひっくり返りそうとは思えません。

経済政策への情報は日々錯綜する中でJPYの方向性がイマイチつかめずやりづらい相場が続いています。来週は日銀会合が控えていますが、上手く市場との対話が図れるのかどうか見ものです。

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