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2016/07/27 経済政策のヘッドラインから円は乱高下。FOMCはタカ派も結局はドル売りへ

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2016/07/27 経済政策のヘッドラインから円は乱高下。FOMCはタカ派も結局はドル売りへ

マーケットのポイント

今日の相場はUSDおよびJPYを中心に乱高下する荒れた相場となりました。

アジア時間早朝には日経平均が堅調に推移する中でJPYは弱含み、昼頃に「経済対策の事業規模が27兆円程度になる」「日本政府が50年債の発行を検討する」などといった報道が流れたことでさらにJPY売りは加速、USD/JPYは106円台半ばまで上昇するなどクロス円通貨が買われました。

USDJPY0727-1

もっとも、その後すぐに財務省が「50年債の発行」を否定すると急速にJPYは買い戻しとなり、USD/JPYは当初の上げ分をほぼほぼ打ち消すことになります。

その後、安倍首相が会見で「経済対策の事業費は28兆円超、財政措置は13兆円」と表明した事が報じられると再びJPYが売られたものの、上値は重く売りも長続きはせずに方向感が出なくなりました。

欧米時間にかけてはFOMCを直前に控えたこともあり、積極的な取引は見られず薄商いの中で主要通貨の多くはレンジ推移となりました。

NY時間に発表されたFOMC政策金利発表は据え置きとなったものの、声明のトーンが予想よりもタカ派であったことからUSDは買いで反応しました。

USDSJPY0727-2

大きなポイントとしては

・前回非常に軟調な5月雇用統計結果を受け雇用市場に対し弱気な記述がなされていた部分が、今回は堅調な6月雇用統計を受けて今回は強気なものへと変更されていたこと

・「経済見通しに対する短期的リスクは後退した」との記述が含まれていたこと

が挙げられ、これらが市場に対し当局が予想よりも前向きであるとの印象を与えたものと思われます。上記の「リスク」にはBrexitの一件も含まれているとの見方から過度なリスク懸念が多少和らいだ形でしょう。

もっとも、このUSD買いも一時的なもので一巡後は米金利の低下とともに急失速するなど一方的にポジティブというわけにもいかないようです。

その他通貨ではAUDの動きも注目で、豪CPIは予想通りの数字だったものの、RBAがより重視するCPIトリム平均が予想を上回ったことでAUDは買いで反応しました。しかしながら、長期的なビューとしてはやはり緩和バイアスが根強いようで一方的に買い戻しが進むには至りませんでした。

各指数の変化

日本国債10年 -0.2870% – 0.042 ドイツ国債10年 -0.0790% – 0.052 英国債10年物 0.7380% – 0.084 米国債10年 1.4976% – 0.064 日経平均 16,664.82 + 281.78 + 1.72% ドイツDAX指数 10,319.55 + 71.79 + 0.70% 英FT100 6,750.43 + 26.40 + 0.39% ダウ工業株30種 18,472.17 – 1.58 – 0.01% 原油(NYMEX/WTI) 41.92 – 1.00 – 2.33% 金(COMEX) 1334.50 + 6.20 + 0.47%

各主要通貨の強弱関係

GBP>EUR>CHF>NZD>USD>CAD>AUD>JPY

ドル(USD)

USDは中~やや弱。

FOMC直後は予想よりも強気な声明をきっかけに買いで反応したものの、一巡後は米金利の急低下とともに売りが強まるなど乱高下しました。

ユーロ(EUR)

EURは強含み。

この日はUSDとJPYが主導で相場が動いたため特段材料は無かったものの、アジア時間のJPY安によるEUR/JPYの上昇やNY時間のUSD安によるEUR/USDの上昇などを受けて全体的に強含みました。

ポンド(GBP)

GBPは強含み。

アジア時間昼頃の一連のニュースを受けGBP/JPYを中心に買いが集まりました。なお、英GDPは予想を上回ったものの、すでにアジア時間に買いが進んでいたことで反応は鈍い様子でした。l

資源国通貨(AUD、NZD、CAD)

資源国通貨はおおむね軟調。

AUDは豪CPIトリム平均が予想よりも上回っていた事で一時は買いが優勢となったもののすぐに反落、CADもEIA原油在庫統計が予想よりも増産となったことから原油相場が下落した流れに沿い売りが強まりました。

主な経済指標

≪アジア時間≫

10:30 4-6月期豪CPI、予想通り 前期比0.4%上昇

≪欧州・NY時間≫

17:00 6月ユーロ圏マネーサプライ、前年比5.0%増 予想通り

17:30 4-6月期英GDP、予想(0.5%増)上回る 前期比0.6%増

20:00 前週分米MBA住宅ローン申請、前週比11.2%低下

21:30 6月米耐久財受注額、予想(1.4%減)下回る 前月比4.0%減

23:00 6月米住宅販売保留指数、前月比0.2%上昇 予想(1.2%上昇)下回る

23:30 EIA週間在庫統計:米エネルギー省が27日発表した週間在庫統計によると、原油在庫は前週比167万バレル増加した。市場予想平均の前週比202万バレル減少に反して増加となった。また、ガソリン在庫は45万バレル増加と市場予想平均の前週比18万バレル増加を上回った。

27:00 FRB、政策金利0.25-0.50%の範囲に据え置き

主な要人発言

《アジア・オセアニア》

安倍晋三首相

27日13:50「TPPの早期発効を目指す」「自公で政策を推進する」

27日13:59「経済対策を来週取りまとめる」

27日14:06「経済対策の事業費は28兆円超になる」

27日14:08「財政措置は13兆円」

《欧州》

ハモンド英財務相

27日17:41「政府と英中銀、景気支援に必要なら何でもやる」

ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁

27日23:14「金融安定リスクのためのシステムを注視する」

《米国・カナダ》

米連邦公開市場委員会(FOMC)声明

28日03:01「金融政策のスタンスは引き続き緩和的である」「FF金利の道筋は今後出てくる経済見通し次第」

28日03:01「経済状況はFF金利が緩やかな引き上げのみ正当化すると委員会は予想」

28日03:02「エネルギーや輸入価格下落の一時的な影響がなくなり、労働市場がさらに強くなるにつれて、中期的には目標の2%まで上昇していくだろう」

28日03:02「委員会はインフレ指標や世界経済、金融動向を注意深く見守り続ける」

28日03:05「景気見通しの短期的なリスクは後退した」

28日03:05「労働市場は強く、経済活動は緩やかなペースで拡大している」「雇用データはここ数カ月で労働力活用の一定の増加を示している」

28日03:08「メンバーのうちジョージ米カンザスシティー連銀総裁は0.50-0.75%への利上げを主張した」

まとめ

動いては戻り、動いては戻りとせわしない相場になりましたね。特に日本の経済対策絡みの報道はここ最近何が真実なのかがわかりにくく、一喜一憂してばかりの動きが続いています。どのみち、週後半に控えた日銀会合の決定までは積極的に売買する必要は無いのかもしれません。

FOMCは予想通り据え置きとなりましたが、声明のトーンは思っていたよりも前向きで意外な印象を受けました。年内一回あるかどうかといった米利上げですが、今後も出るデータ一つ一つを吟味していきたいものです。

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