1. 経済指標と金融政策で勝つFX攻略サイト
  2. マーケットコメント
  3. ≫2016/11/16 ドル円は110円に届かず失速。PPI、鉱工業生産指数下振れ

2016/11/16 ドル円は110円に届かず失速。PPI、鉱工業生産指数下振れ

LINEで送る
Pocket

「ドル円は110円に届かず失速。PPI、鉱工業生産指数下振れ」

%e3%82%b9%e3%82%af%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%83%e3%83%88-2016-11-18-1-28-40

*画像はAUD/JPY 5分足
*緑は日本時間、紫は欧州時間、青はNY時間

マーケットのポイント

水曜日の相場はドル高基調が続いたものの、対円での上昇は一服し、ドル円は110円に届かず失速。NY時間の米経済指標も予想を軒並み下回ったことで米金利が反転低下したことが主なポイントです。

日本時間は前日の全面株高の展開が継続し、日経平均は今年2月以来の高水準に到達。しかしこれは円安にはつながらず、ドル円は109円を挟んでのレンジで取引され、上値の重さが感じられる結果になったほか、その他の主要通貨も動意に乏しい展開となりました。

欧州時間になると米金利が上昇する中でドルが主要通貨に対して全般的に上昇、ドル円は109円後半に上昇し、ユーロドルは去年12月以来の安値となる水準まで下落しました。一方欧州時間に発表された英雇用統計はまちまちだったものの、ドルが全面高となるなかでポンドドルは下落しました。

NY時間にかけて発表されたPPI、鉱工業生産といった米経済指標は軒並み予想を下回る結果に、これを受けて米金利が反転低下するなかでドルが反落しました。

各指数の変化

日本国債10年 0.0270% + 0.018
ドイツ国債10年 0.2970% – 0.011
英国債10年物 1.3830% + 0.004
米国債10年 2.2225% + 0.004

日経平均 17,862.21 + 194.06 + 1.10%
ドイツDAX指数 10,663.87 – 71.27 – 0.66%
英FT100 6,749.72 – 43.02 – 0.63%
ダウ工業株30種 18,868.14 – 54.92 – 0.29%

原油(NYMEX/WTI) 45.57 – 0.24 – 0.52%
金(COMEX) 1223.90 – 0.60 – 0.05%

各主要通貨の強弱関係

JPY>CAD>USD>CHF>GBP>EUR>NZD>AUD

ドル(USD)

ドルはやや強。対円での上昇は一服したものの、それでもその他の主要通貨に対しては強含みました。

ユーロ(EUR)

ユーロはやや弱。ドルのじり高が続く中でやや弱含みました。トランプ氏の勝利を受けてのイタリア金利の上昇も嫌気されている可能性もあります。

ポンド(GBP)

ポンドは中程度。英雇用統計はまちまちの結果だったものの、ドル高のなかで若干のじり安となりました。

資源国通貨(AUD、NZD、CAD)

資源国通貨は弱。鉄鉱石や原油価格が下落する中でCAD以外は弱含みました。

主な経済指標

《アジア時間》

特になし

《欧州・NY時間》

 英雇用統計(失業率): 予想:4.9%、結果:4.8%

米11 月NAHB 住宅市場指数: 予想:63、結果:63

米10 月PPI: 予想:+0.3%、結果:前月比0.0%

米10 月鉱工業生産: 予想:+0.2%、結果:前月比0.0%

まとめ

水曜日はドル高の流れが継続したものの、対円での上昇が一服した形となったほか、鉄鉱石や原油価格の下落を受けて、これまで下げ渋っていたAUDが対ドルで大きく下落したのが特徴的でした。また新興国通貨は大統領選後から下落が目立っていたメキシコペソやブラジルレアルの下落が一服した一方で南アランドやトルコリラの下落は続いており、大統領選から1週間経ったいま、次第に下落要因を見極めた選別色が強くなってきている傾向も見られます。
ドル円に関しては、この日上値が少々重くなってきたことが意識されましたが、110円を大きく上回って上昇するには、米10年債金利が2.3%を超えるかどうかが一つのポイントにもなるでしょう。もし2.3%が上限となるならば、110円を大きく上回る可能性は低く、寧ろトランプ政権の保護主義政策による警戒感から下方リスクが増大していると言えます。

LINEで送る
Pocket