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生産者価格指数(PPI)

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日本語名称 生産者価格指数(PPI)
英語名称 Producer Price Index
重要度 ★★☆
リリースページ http://www.bls.gov/ppi/
ホームページ http://www.bls.gov/
発表時間 翌月央 8:30 E.S.T
発表頻度 毎月1回
ソース 労働統計局(BLS)
改定 改定値×/確報値×

PPI とは

 生産者物価指数とは米国内の製造業者の財・サービスの販売価格を測る月次の物価指標です。この指標は米国の労働統計局(BLS)が毎月13日を含む週の火曜日に、1万品目以上の販売価格を調査し、再三段階別、商品別の様々な指数を発表しているもので、ヘッドラインの最終需要PPIは企業・製造業者の最終需要先である個人消費、資本投資、政府購入、輸出向けに販売・提供された財・サービスの価格変化を表す指標です。
 加えて、食品やエネルギーの価格変化は、季節的な要因や地政学的な要因に影響を受けやすい傾向があるため、足元のインフレのトレンドをみるためには、最終需要PPIから食品とエネルギーの価格変動を除いた、コアPPIをみることが重要になります。またインフレ圧力は中間財から最終財へと波及していく傾向があるため、コア中間需要PPIをみることも、この先のインフレ見通しをみるうえで重要になります。

なぜ重要なのか

 インフレは金融市場において最も懸念されるものの1つであり、インフレは債券価格と株式価格を押し下げ、金利を上昇させるなど、金融市場の様々な分野に影響を及ぼします。そしてPPIは月の最初に発表される主要なインフレ指標であり、金融市場の注目を集めるのも想像に難く有りません。もっともPPIは生産者段階での販売価格の変化を測る指標ですが、この段階での価格変化は、いずれ消費者がみることになる小売段階の価格に影響します。結局、生産者価格と消費者価格の関係はそれほど単純なものではないにしろ、大抵生産段階でのコストの増加は最終的に消費者が負担することになるのです。
 PPIを理解するうえで重要なのは、PPIは1つの指標というよりも、様々な指標の集合体ということです。ヘッドラインに流れ市場の注目を最も集めるのは、最終財のPPIですが、PPIには大きく分けて、原材料、中間財、最終財のPPIの3つも発表されています。このなかで最終材のPPIが注目を集めるのは、これが卸売業者や小売業者に運ばれる直前の価格を反映しており、大抵原材料と中間財の価格変化の影響も既に受けているためです。

原材料のPPI

原材料は商品を作るうえで原料となる財で、食品だと小麦、ウシ、大豆などが含まれ、食品以外では石炭、原油、木材などが含まれます。こういった財の価格は気候の変化や動物の病気、地政学的な要因の影響を受けやすい傾向があり、ここでの価格変化は中間財の価格に影響を及ぼします。

中間材のPPI

中間材は最終財になるまえの財を指しており、ここには小麦粉、紙、自動車の部品、皮や繊維などが含まれます。そしてこれらの財の価格変化は最終財の価格に影響を及ぼします。

最終財のPPI

最終財のPPIはこの指標のなかで、最も注目を浴びる部分であり、この段階での価格変化は消費者が購入するときの価格に影響します。

  実際、生産者段階での価格変化はどれくらい消費者物価に影響するのでしょうか。エコノミストのなかにはこの2つに相関関係は無いと主張する人もいますし、1970年代から1980年代には原材料と中間材の価格変化がCPIを先行する形で推移していたものの、この相関関係は1990年代にはほぼなくなっています。しかし最終財のPPIとCPIの関係をみてみると、1つの月を見比べただけでは矛盾しているときが多々あるものの、通常6~9ヶ月の長期間でみたとき、この2つの指標には相関関係があると言えます。2つの指標にこのような関係が成り立つのは両者の算出方法に相違点と類似点があるからであり、PPIがほとんどのサービスを含まないのに対し、CPIを構成する半分以上は住宅や医療などのサービス部門です。しかしながら、両者ともに消費者製品は含まれており、これはPPIの75%を構成しています。
 加えてPPIから足元のインフレを確認したい場合、変動幅の大きい食品とエネルギーを除いたコアPPIに注目すべきです。食品とエネルギーはPPIの40%を構成していますが、気候や地政学的な要因に大きく影響を受けるため、一時のこういった要因によりインフレ指標に歪みが生じる場合があるからです。そのため、足元のインフレの方向性を読み取るために、最終財のコアPPIはヘッドラインの指数よりも注目されることがあります。

市場の注目点

債券・金利市場への影響

PPIは消費者物価の理想的な先行指標とまではいえないものの、PPIは政府によって公開される月始めの主要なインフレ関連指標であり、市場も敏感に反応する傾向があります。債券市場の参加者もPPIの上昇が将来の消費者物価の上昇に繋がることを知っており、もしPPIが物価の上昇を示した場合、債券価格は下がり、金利は上昇する傾向があります。逆に物価の変化がみられなかったり、物価が下落傾向を示した場合は、インフレの懸念が後退し、債券価格は上昇し、金利は低下する傾向があります。

株式市場への影響

大抵、株式はインフレに対し、債券と同様の反応をします。PPIの上昇は製造コストの高騰を意味し、これは企業収益の低下と株式価格の下落をもたらすでしょう。しかし、一部の投資家は適度なインフレは企業が収益を拡大するためのよりよい製品を作るきっかけにもなるとも考えており、緩やかなインフレは株式の上昇要因になることがあります。問題はこの適度なインフレがどの程度のインフレなのか、明確な数値が決まって無いことです。

通貨市場(主にUSD)への影響

通常PPIの上昇は外国為替市場を活性化します。というのも、ゆるやかなインフレは米国の短期金利を上昇させる傾向があり、ドル資産のリターンを拡大させ、ドルを外国人投資家にとってより魅力的なものにするからです。しかし、急激なインフレは中央銀行を金融引き締め施策へと駆り立てるため、これはドルの価値を損なう可能性があります。ともあれ、時宜を得た適切な金融政策であれば、適度なインフレは大抵ドルの価値を高めるでしょう。

以上、生産者物価指数の見方でした。

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