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通貨単体の強弱と通貨同士の相関関係で最大効率ペアを探そう!

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ドル円上昇トレンド

質問です。
上の画像ではドル円は上昇トレンドを形成していますが、このトレンドは以下のどちらが要因で形成されていると言えるでしょうか?

①…ドル高
②…円安
③…ドル高と円安の両方

実はこのチャートを見ただけでは①~③のどれが原因かはわかりません。
いずれの場合でもドル円の上昇トレンドを形成する可能性があるからです。

逆に、今どの通貨が強くてどの通貨が弱いかという通貨単体の強弱の情報は、通貨が必ずペアで存在している以上簡単に1つの通貨ペアのチャートから理解することはできません

しかし通貨単体の強弱を知ることは、現在の相場を理解し今後の予測を立てるために極めて重要な作業なのですし、詳しくは後述しますが実際のトレードにおいても大いに役立ちます。

ではそれほどまでに重要な通貨単体の強弱の情報は、1つの通貨ペアのチャートを見てもわからない以上どのようにして理解すれば良いのでしょうか?

通貨単体の強弱を知る方法

通貨単体の強弱をここでは2つ紹介します。

複数の通貨ペアを比較して求める

少々面倒ですが、後ほど紹介する「ku-chart」の仕組みを理解するためにまずは王道の分析方法を紹介していきます。

「仕組みとかいいから便利なツールだけ紹介して!」
という方はこの項は飛ばしていただいてもかまいません。

例えばUSD,EUR,JPYの3通貨の組み合わせ、
EUR/USD USD/JPY EUR/JPY
の3通貨ペアを用いて、通貨単体の強弱を求めてみましょう。

↑…上昇トレンド ↓…下落トレンド をそれぞれ示すとして、
今、①「EUR/USDが↓」、②「USD/JPYが↑」、③「EUR/JPYが↓」だとします。

通貨ペアを用いて通貨単体の強弱を求める場合、ポイント制で考えるととてもわかりやすくなります。

①「EUR/USDが↓」なので、今はユーロよりもドルの方が強いことがわかります。
よってドルに+1ポイント。低い方には+0ポイントです。

②「USD/JPYが↑」なので、同様に考えてドルに+1ポイント。
③「EUR/JPYが↓」なので、円に+1ポイント。

①〜③までのポイントを集計すると、
USD…2ポイント EUR…0ポイント JPY…1ポイント となりました。

以上のポイントを比較して、通貨単体の強弱は
USD>JPY>EUR であることがわかりました。
これでやっとどの通貨が強くてどの通貨が弱いのかがわかりましたね。

しかしこのやり方では通貨単体の強弱の序列がわかるだけで、どれがどれだけ強いのかまではわかりにくいです。
例えばドルが一番強いということがわかっても、他と比べてどれくらい強いのかまではわかりにくいということです。

さらに何より、求めるのが面倒ですね。
今回は簡単のために3通貨のみを例に挙げたのですぐ終わりましたが、メジャー8通貨全てを比較するなど通貨の数が増えるととても大変になります。

ここでこんな問題を解決してくれる救世主のようなツールが登場してくれます。

ku-chartを利用する

先ほどの複数通貨ペアを利用した王道の分析方法を手作業で計算するとかなり大変ですが、その計算を自動で瞬時に行い、複数の通貨単体の強さを同時に表示し続けてくれる「ku-chart」という非常に便利なツールを紹介します。

ku-chart

ku-chartはmt4のインジケーターです。
そもそもmt4って何?という方はこちらをご参照ください

上図はku-chartの実際の画面です。
ジグザグしているグラフのそれぞれが単体通貨の強さを示しています。

例えば最も強い黄緑色のグラフがポンド、最も弱い青のグラフが豪ドルといった具合にです。(通貨と色の対応は画面左上に示されています。)

前述した複数通貨ペアを比較する方法で単体通貨の強さを自動計算し、リアルタイムで通貨単体の強弱の情報を視覚的に示してくれる非常に便利なツールです。

ku-chartのダウンロードはこちらからどうぞ

ku-chartのmt4への導入方法はこちらをご参照ください

通貨単体の強弱を利用したトレンドフォローの手法

なぜここまで通貨単体の強弱について詳しく解説しているかというと、ズバリ「実用性が極めて高いから」です。

これを理解することは、相場を理解し先の値動きを予測するのに役立つのはもちろんのこと、実はトレンドフォローの手法において最も強力な武器になります。

トレンドフォローにおいて重要なのは、「強いトレンドを見つけ出すこと」です。

例えば今ユーロが強くてドルが横ばい、円が弱いという状況だとします。
この時ユーロが最も強いため、「ユーロ/ドル」、「ユーロ/円」共に上昇トレンドが発生することになります。

しかし同じ上昇トレンドでも、果たして両者のトレンドは同等と言えるのでしょうか?

詳しくはこちらの記事で解説してありますが、通貨ペアの表示の右側の通貨の強弱は、通貨ペアの値では反対方向に現れるのでした。

つまり円が弱い今、円安自体も「ユーロ/円」の上昇圧力になっており、この通貨ペアにおいては「ユーロ高」と「円安」の2方向から上昇トレンドを形成しているのです。

要因はユーロ高のみで、ドルは全く影響していない「ユーロ/ドル」の上昇トレンドよりも、2方向からの圧力で成り立つ「ユーロ/円」の上昇トレンドの方が強い上昇トレンドだと言えそうです。

つまり通貨の強弱同様トレンドにも強弱があり、トレンドフォローにおいてはより強いトレンドを見つけ出してそれに乗る方がずっと効率的で重要だということです。

よってトレンドフォローにおいては、
強い通貨を見つけて買い、弱い通貨を見つけて売る」ことが重要な作業となります。
まさに先ほど詳しく解説した通貨単体の強弱がそのまま役立っていますね。

通貨同士の相関関係について

通貨単体の強弱を理解できても、これだけで終わって機械的にトレードするのでは生き残ることは難しいです。

さらにその強弱が発生している原因を理解し、その上で選択した通貨ペアを再度吟味したり、相場の先行きを予測することでさらにトレードの精度を高めることができます。

通貨の強弱の原因を理解するために、まずは通貨同士の関係性について理解する必要があります。

通貨の関係性を考える際には、二通貨間の相関関係について考えます。
相関関係には以下の3つのパターンがあります。

相関関係がない(無相関の)場合

無相関

上図のように二つの通貨が全く関係のない値動きをするとき、通貨間には「相関関係がない」または「無相関の関係にある」と表現します。

正の相関(順相関)がある場合

順位相関

上図のように二つの通貨が似たような値動きをするとき、通貨間には「正の相関(順相関)の関係がある」と表現します。

負の相関(逆相関)がある場合

逆相関

上図のように二つの通貨が反対の値動きをするとき、通貨間には「負の相関(逆相関)の関係がある」と表現します。

この中で最も重要なのは逆相関の関係です。
なぜならトレンドフォローにおいて重要なのは「強い通貨を買って弱い通貨を売ること」ですから、逆相関の関係にある通貨ペアを見つけることが必要だからです。 

このような形で、最も売られる通貨と最も買われる通貨を選定することによって、最大効率ペアを探すことができます。

通貨同士の相関関係を決定付ける要因

通貨と通貨の相関関係について理解した所で、それではその相関関係を引き起こす要因には何があるのでしょうか?

この要因はある程度パターン化しています。
そのパターンをあらかじめ理解しておくことで、いざ強弱のはっきりした値動きが目の前で繰り広げられた時にその要因を把握することが容易になるのです。

リスクオン・リスクオフ

世界経済や情勢が安定しているのか、はたまた不安定な状態なのかによって、相場全体の動きに方向性が出てくる場合があります。

例えば好景気の時、投資家たちは自分の資産の安全をある程度確保でき、余剰をリスクのある投資に回します。
このようなリスクを好む全体的な流れを「リスクオン」と呼びます。

反対に不景気やテロなど世界情勢に不安感が漂う場合、投資家たちはリスクのある投資に回していた資産を自分たちの手元に戻そうとします。
このようなリスク回避を優先する全体的な流れを「リスクオフ」と呼びます。

通貨自体にもリスクオン時に好まれるリスクのある通貨と、リスクオフ時に好まれるリスク回避通貨(安全通貨)が存在します。

メジャー通貨のうち、特に特色が顕著な通貨は以下の通りです。
リスクのある通貨…英ポンド、豪ドル
リスク回避(安全)通貨…日本円、スイスフラン

「リスクオン時にはリスクのある通貨が買われ安全通貨が売られる。」
「リスクオフ時にはリスクのある通貨が売られ安全通貨が買われる。」

といった具合で、明確なリスクオン・リスクオフの際には通貨間に、特に上に挙げたリスクのある通貨と安全通貨の間に明確な逆相関の関係が生まれやすいのです。

主要な金融政策や経済指標の市場予想との乖離

主要国の中央銀行が発表する金融政策や、米国雇用統計やCPIなど、世界的に注目される金融政策や大きな指標の結果次第でも相場全体の動きに方向性が出てくる場合があります。

金融政策や経済指標の結果が良い方向に上振れれば、上記のリスクオン時と同様の反応が起こりますし、結果が悪い方向に下振れればリスクオフ時と同様の反応が起こります。

ここで注意すべき点は、相場の反応は結果が単にプラスかマイナスかではなく、それが「市場予測とどれくらい乖離しているか」によって決まるということです。

そもそも、為替相場は金融政策や経済指標を含めあらゆる事象に対する世界中のトレーダーたちの予測を反映させたものです。

例えばトレーダーたちが「米国CPIは+1%になる」と予測していた場合、指標発表前にはその+1%になるという予測分、リスク通貨が買われ安全通貨が売られるというリスクオン時の値動きが相場に反映されているのです。

もしトレーダーたちの予測が+2%であればさらにリスクオン時の値動き傾向が強く出ますし、仮に予測が-2%であれば反対にその分のリスクオフ時の傾向が発表前に現れます。

そのため市場予測が+2%だった場合、結果が+2%であれば予想通りということで相場には大きな変動は見られないはずですし、仮に結果が+の1%であっても予想を裏切られたということで相場にはリスクオフ時の消極的な値動きが現れるのです。

欧州時間の入りなど市場の時間帯の切り替わり時

こちらは要因というより相関関係が明確になりやすい時間ですが、新たに多くのトレーダーが新規参入する市場の時間帯の切り替わり時には相場の動きに方向性が出やすいです。

特に欧州時間が始まる瞬間は最も多くのトレーダーが参加してくるため動きが顕著です。

まとめ

今回の記事の内容は単純です。

通貨単体の強弱を知る→通貨同士の相関関係の原因を理解する
→根拠を持ってトレンドフォローしたり、相場を理解し予測するのに活用する

通貨単体の強弱と知ることと通貨同士の相関関係を理解することの重要性が少しでも伝われば幸いです。

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